Vol.3 創業3年間売上“ゼロ”を乗り越えられた信念
インタビュー内容
創業3年間売上”ゼロ”を 乗り越えられた信念
聞き手
でも、その教材なり、しかも必ずニーズのあるビジネスをやってらっしゃると思うんですけど。
でも創業されて、3年間は全く売り上げが上がらなかったと。
清水
上がらなかったですね。最初の3年間は、壮絶な、大変だったですね。医療機関さんの電子化をやろうと思って、厚生省に代わりに報告するといったものの、構想はすごいんですけど、実績がないじゃないですか。年も若い、営業しようにもだれも話を聞いてくれない、お金はどんどんかかる。システムも厚生省に報告できるシステムを作らなければならないので、費用もかさむ。もう本当に大変でしたね、お金はない、どんどん出ていく。もう契約は取れない、人は採用したいのに採用できない。もう大変でしたね。
絶対的に大きなマクロ的な観点で、いえば経済がこう動くから、大きな法律改正があって絶対的に、大きな大局的な観点からみると、絶対にいけると自信はあったんですけど、それを実現させるにはミクロ的に日々、人を採用して営業活動をしてこういうシステムを開発しての部分がつめが甘いというか、なかなか見えていなかったんですよね。
まさか厚生労働省に報告するシステムを独自で開発するのに数千万、3000万とかかかるなんて思ってなかったですし、わからなかったですし、病院さん1件1件、独自で会社、マンション一室から始めた会社が営業を開始してそういう契約を取るのがこんなにハードルが高いなんて知らなかったですし、毎月毎月、こんな簡単にお金が溶けていくというか、賃料がすぐ、また今月きた、じゃあ賃料払って、その時アルバイトをお願いしていた人間の給料払って、コピー機から色んなものを払うじゃないですか、で、売り上げは立たない。でも、どんどん出ていく、ホームページも用意しなきゃ、名刺もきれいに、一瞬でお金が溶けるんですよね。
そうするとようやく体勢ができて、電子化報告が出来そうな感じが出来てきたのに、もうお金がない、倒産だの毎月繰り返し繰り返しで、いざ法律が開始した後も厚生労働省が国民健康情報を電子化するなんて初の試みだったんで、今度は厚生労働省がシステムの変更とか、色んなことをしてきたんですね。
またシステムにうん千万かけたのに、またうん百万かけてシステムを変えないとの連続だったんですね。月に3回4回とかシステムの仕様変更がありまして、もうシステムを変えて変えての連続だったので、さすがにお先真っ暗で、厚生労働省に報告が出来ない限りは売り上げがたたないし、お客さんから費用を頂けないんで、報告したくても大本の本体が変えるんで、もうこれが半年くらい続いたんですね。
法律が始まって半年間ずっとシステム変更が続いたんで売り上げが立つ見込みがない、お金は出ていく一方っていうので23歳の時に会社を立ち上げて1年後に5000万まで借金を背ってしまいまして、首が回らないとはこの事かと、もう大変でした。
聞き手
無理かな、辞めようかなと思ったことはなかったんですか?
清水
あります。もうそれこそ本当に999回は倒産だみたいな、もおうやめようと思いましたけど、でも他の社長さんもこういうことをおっしゃいますけど、1000回頑張ろうと思えたので、踏ん張りが聞いてなんとか出来ているところはありましたね。もう毎日、今日は倒産だとおもってまして、無理だと、さすがに寝てないですし、クレームとかも入ったりするんですよね、やっぱり。お金もないんで、清水さん、いつになったら払ってくれるんですか督促も来たりするんで、さすがにはれのくに岡山で。
聞き手
明るい晴れ男と。
清水
思ってましたけど、さすがに毎日心が折れまして、もう無理だって毎日思ってました。
でもちょっと仮眠をとったり、ちょっとしたタイミングで、ここで挫折すると、こんなちっちゃなフェーズで挫折すると将来一千億、一兆円やりたいと思っているにもかかわらず、そんなフェーズにとうてい行けるわけがないと、こんな初期の初期で心が折れて諦めてしまってはいけなくなるといいうので、何が何でもここに行くという思いだけで、小学生から走ってきたんで、今ここで本当に折れてしまっていいのかと、ここで折れると俺の人生で、絶対ここに行けないということが立証されたことになるので、それだけは折れてはいけないと、心だけは折れないようにもういちど奮起して奮起してました。
聞き手
で、やり始めて3年経ってようやく、どういうところから明るい兆しというか。
清水
もう電子化で報告させていただく業務がスムーズに行けるようになりまして、エストコーポレーションさんはすごいと、システムを導入しなくても紙だけを出せば、やってくれると、他の会社にもこういうことをやってくれる会社はないと、エストさんにお願いするとみんなすごいよと、実績を積んだんで、広がりまして、そこでお客さんがお客さんを呼んでくれて、そこで電子化の量も増えて、うまく売り上げがあがるようになり、そこでうまく成長というか、軌道に乗ってきたという感じですね。
経営者プロフィール
| 氏名 | 清水 史浩 |
|---|---|
| 役職 | 代表取締役社長 |
会社概要
| 社名 | 株式会社Est corporation |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都千代田区九段北4-1-28 九段ファーストプレイス6F |
| 設立 | 2007 |
| 業種分類 | 情報・通信業 |
| 代表者名 | 清水 史浩 |
| 従業員数 | 75 名 |
| WEBサイト | http://est-corporation.jp/ |
| 事業概要 | 特定健診(住民健診・企業健診等)、生活機能評価のデータ作成・電子化業務全般、医療機関検索・予約サービス『EST Doc』、診療予約管理システム『EST Book』の運営 |