Vol.2 同社の事業を生み出した習慣
インタビュー内容
同社の事業を 生み出した習慣
聞き手
会社を創業されたのは22歳の時、大学を卒業してすぐだという話じゃないですか。
まずどこかの会社に就職して、それこそ経験を積んで、そこから何かをやろうという考えにはならなかったんですか?
清水
もちろんありました。最初大学のときには投資周りを一通り勉強して、開業資金を稼げるのであれば、それを元手に会社を興そうと思っていたので、自分の経験と勉強のために投資と、うまくいけば開業資金にとやっていたんですけど、結局ライブドアショックとか。
聞き手
あの時代はそういう時代ですよね。
清水
投資周りは最後の最後はマイナスで終わったんですね。最後の最後にガツーンと下がりまして。駄目だと。やはり自分の人生は起業家なので、このままやっていたらだめだ。よし、会社を興そう、でもやり方がわからない。じゃあどうしようかとなったところで、インターンをして実際の会社さんで学ぼうということで大学4年の秋に東京に単身で出てきまして、単位は全部取り終わっていたので、秋に人材紹介とか求人系をやっている会社さんのところでインターンをずっとやっていたんですね。そこに内定が決まってまして、そこがすごいベンチャーで実力がある人に関してはすぐにグループ会社の社長とかにおねがいするという社風だったので、そこで最短で社長になろうと。
思って、そこが決まったのでまずはインターンという形で行きまして、その時も大学生活と変わらない1日3時間睡眠ですごい営業をしていたんですね。そこで僕がやりたかったのは、医療をやりたいというのはすごい強かったので、まずは求人や人材紹介も医療周りで全部売ろうと医療機器メーカーさんから医療関連の会社、医療法人まで全部回っていたんですね。その中で来年から法律が大きく変わると、メタボリックシンドローム検診というメタボリックに着目した健康診断に変わると聞きまして、現場でキャッチをしまして、それは医師の先生もどう変わるかわからないっておしゃってんで、じゃあ僕も興味本位で、代わりに僕が勉強しますと、先生にアウトプットしますねと、厚生省から法案を引っ張ってきまして全部勉強したんですね。30ページぐらいだろうと思ったら、10倍ぐらいありまして、300ページくらいありまして、法案が。全部勉強する中で、一文、これがうちの創業のきっかけなんですけど、一文こう書いてあったんですね。本制度からは従来紙媒体で出していた物を電子化での報告を義務ずけするとありまして、これは大きく時代が動くんじゃないかと、今まで紙だったものを電子化しないといけないというのでこれは来ると、電子化に帰れるスキームなんて電子カルテ導入率から考えても医療機関さんでせきるわけがないと。
電子化を代わりにサポートしてあげる事業は絶対に来るんだと、思い切ってインターンの所を4月の入社式のタイミングで辞めまして、チャンスが目の前にあったんで、今すぐにやった方がいいというので、経験を積みたかったんですね、本当は。でも、今すぐにチャンスがあれば行動に移さないとっていう。幸運の女神は後ろ髪がないという、その場で動かないとっていう、すぐに動いた感じですね。
聞き手
それまで積み重ねてこられた色々な勉強だったり、知識の成果というか、それがなければその一文も読み流してしまったかもしれないですよね。
清水
そうですね。おっしゃる通りだと思います。常日頃から、世の中の視野に入ってくる物すべてに対して疑問を持つというのをずっと徹底していたんですね。なんでこの紙コップはこのデザインで、この形でないといけないのだろうとか、もっとスリムで細長い紙コップがあれば、これはこれで流行るんじゃないかとか、すべての形からあり方までを疑問に思うことをくせにしてたので。なので、法律に対してもいつもの癖でこれは疑問でなぜ電子化にしないといけないんだろうとか、どうして電子化なんだろうとか、電子化でなきゃいけないの、どうやってやるんだろうとか、すべてに対して疑問をもつということで、そこにすごい疑問をもちまして。
経営者プロフィール
| 氏名 | 清水 史浩 |
|---|---|
| 役職 | 代表取締役社長 |
会社概要
| 社名 | 株式会社Est corporation |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都千代田区九段北4-1-28 九段ファーストプレイス6F |
| 設立 | 2007 |
| 業種分類 | 情報・通信業 |
| 代表者名 | 清水 史浩 |
| 従業員数 | 75 名 |
| WEBサイト | http://est-corporation.jp/ |
| 事業概要 | 特定健診(住民健診・企業健診等)、生活機能評価のデータ作成・電子化業務全般、医療機関検索・予約サービス『EST Doc』、診療予約管理システム『EST Book』の運営 |