株式会社キッズライン(旧株式会社カラーズ) 元最年少上場女性社長。オンラインベビーシッターサービス『キッズライン』を運営 株式会社キッズライン(旧株式会社カラーズ) 代表取締役社長 経沢 香保子  (2015年12月取材)

Vol.5 カラーズ誕生秘話

インタビュー内容

カラーズ誕生秘話

聞き手

で、女性企業家、経沢香保子さんが2014年にですね、この今の日本の社会問題にもなっているような女性の子育て、ベビーシッターの、いわゆる保育というものが、なかなかうまくいかないという問題にチャレンジをということで。

経沢

すごく時代は変わって、女性のライフスタイルってとっても変わりましたよね。私たちのころは母親はほとんどが専業主婦だったけど、今はほとんど、半分以上のお母さんが働いていて、24歳から50歳の女性は7割近く働いているんです。これは、本当にすごく進化ですよね。ただ管理職が少ないとか、保育施設が足りないから、もっと働きたいのに働けないという状況の中で、私は専業主婦の方の仕事って本当にすばらしいと思うんですけど、私は専業主婦では生きていけないシングルマザーという立場だったので、働かざるおえなかったんですが、そう考えた時にこれから日本は男性も女性も働いて行く時代、労働人口を見た時に、専業主婦だけの行き方じゃない生き方を応援しなくてはいけないという風になった時にまだまだライフスタイルが変化したのに社会のサービスやインフラが追いついていないというギャップがあって、国がやるのにはとても時間がかかるので、民間でできることがあればということで、私が一番3人育てながら育児と両立できたのは、もちろん保育園もあったからだけれども、ベビーシッターさんがあったからいざという時の出番でもベビーシッターさんに頼めたり、病気の時も頼めたので、今の時代、時短でしか働けない問題や病児をどうしたらいいんだ問題とあと、特に私たちのユーザーにもアンケートを取ったんですけど、リフレッシュしたいという気持ちもあるんです。それは働いている人、専業主婦に関わらず、すごく育児が孤立している。

聞き手

昔みたいに大家族でっていうのではないですもんね。

経沢

だから自分しかみる人がいない、自分しか責任者がいないという、そしてマンションの中で、息が詰まるような状況なので、育児をパートナーとして、話を聞いてくれたり、子供の面倒を見てくれたりする人がいることが、やっぱり本来のあるべき姿ですよね。昔の子育てに戻さないとっていうのが私がもっていた危機感で、ただ自分自身も3人の子供で、最初の子供が病気だったので、保育園に入れられなかったんですね。で、保育園に入れられないから、どうしよう、会社を辞めるしかないと思ったんですよ。だから保育園に入れない人の気持ちがすごくわかって、待機で入れない、私は病気で入れない。
私の場合は会社があったので、待ってくれるものがなかったので、どうしよう、じゃあベビーシッターさん。探したらすごく高いし、どんな人が来るかわからないから。困ったなって思った時に、なんか当時インターネットで簡単に探せることができたらいいのになっていうのが課題意識でした。それをいつかやりたいって思いながら、私はそのあと自分でベビーシッターさんを探したり、インターネットを通じて探したりした時に、インターネットを通じて探した人で、事件が起きたりしたんですよね。何度かね。それが悲しくて、それはマッチングサイトで、匿名の掲示板で、来てもらって不幸にも事件になってしまった。私もそのサイトを使っていたんですよ。私は経営者で、面接をたくさんしていたので、その掲示板を使う時もたくさんの人、ベビーシッターさんに30人ぐらい会って、2,3人に絞ってっていうのをやれるじゃないですか。でも、普通の人はそんなことは思わない、すぐに来てほしい時に、お母さんも大変だったと思うんです。
そう思った時に私は安全安心で、ネットでたのめるという世界観を絶対必要だなって、すべての人が高いお金を払って、入会金を払って、そういうところに頼めるわけじゃない、シングルマザーの人もいるし、今日すぐに来てほしいひともいる。
だからインターネットというインフラを使って、安全安心を実現できないかと、ずっと考えていた時に、最近だったらフェイスブックが出てきたので、友達繋がりというのを活用できるとか、レビューを書いて貰ったりとか、そういうことで安心感を担保する仕組みというのがいくらでも作れるなとか、そういうことを実現したのが、キッズラインという1時間1000円からでも、自分でベビーシッターさんを検索して、頼めるサービスを作りました。
私たちは全員面接をして、それで合格をして、テストシッティングをして、ご家庭に何個か行って、それで合格した人だけを登録してもらっているので、全員リアルに面接が済んでいるというのでは、誰でも登録できるというのは違うので、そこはすごく大丈夫だと思います。
あとは女子大生で、家庭教師を出来る人たちもたくさんネットワークしているんですけど、そういう人たちは、例えば2歳以上とか、5歳以上とか、見れる範囲を決めて乳幼児は専門の知識を持った保育士さんだとか、デューラーさんだとか、そういう専門的な人と使い分けてもらっている。お客さんに自分たちで年齢検索とをして、なのでそういう意味でマッチング率を高めていくという努力はしていますね。


経営者プロフィール

氏名 経沢 香保子
役職 代表取締役社長

会社概要

社名 株式会社キッズライン(旧株式会社カラーズ)
本社所在地 東京都港区六本木5-2-3 マガジンハウス六本木ビル7F
設立 2014
業種分類 情報・通信業
代表者名 経沢 香保子
従業員数 9 名
WEBサイト https://kidsline.me
事業概要 ソーシャルシッティングサービス『キッズライン』の運営、インターネットを使った女性支援事業、育児支援事業
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