Vol.2 価値観
インタビュー内容
価値観
芦原
やはり一番は、特徴がある会社、事業会社でありたいということが一つですね。私どもは特殊車をトレーラーで対応して組み合わせた事業をすると。組み合わせたというのは、季節の繁閑(はんかん)を組み合わせるという意味なんですね。お客さまというのは例えばわかりやすく言うと、飲料輸送は夏場が忙しい、石油の輸送は冬場が忙しい。大きくいってそういうことになります。そうするとどちらかに人を集めると、暇な時、閑散期は仕事がないわけですよね。だからそういうことを勘案した上で、トレーラーというのは頭としっぽが分かれるわけですから。
引っぱる部分についてはそれを箱のようにして移動するという特殊なやり方ですね。日本ではやはり一般貨物自動車運送業の中では、うちが最初でほかはまだやってらっしゃらないでしょうか。トレーラー化してるというのは、もう一つの利点があって、これは一番見える化の話にもいくんだけど、例えばの話、大型トラックを200台オーダーしますよね。トレーラーだと150台ちょっとで済んでしまいます。そうすると50台分のCO2を削減するわけですよ。年間に計算してみたら、138トンのCO2を削減することになるわけですよ。だから元に戻して大型車だけにしたら、CO2の環境に対する対応というのが、ものすごく悪くなってしまいます。
芦原
そういうのと、なんだかんだ言っても、特殊な作業をするということと、輸送品質というものを重視しているということです。輸送品質というのは、特に見た目でわかるということを重点に考えていまして、見た目でというのはお客さまであったり、一般の方であったり。その人がこういうことをしてるんだなとか、こういう会社がわかるんだなということが、具体的にわかるようにしてるんです。具体的に目に見えるのは何かというと、一番わかりやすいのは電車がありますよね。電車に乗って車掌さんが、最近は停止位置を停止よしと言ってるんですね。あとは出発することは運転手さんが言ってますね。あれと同じことで、石油輸送は当り前にやってるんですけど、一般の貨物はやっていません。その石油輸送の最高の輸送品質を一般貨物に持ってきて、全員で指差呼称をして、お預かりした品物を安全に輸送できるかというようなことを含めて、今やっています。
芦原
もう一つは車自体にQRコードをくっつけてるんですよ。製品に優しいエアサス車とか、いろいろな表現もしていますけども、ホームページを●●(00:03:53)ようにしてるとか。QRコードで一般の人が携帯で見てもらうと、どこの会社で、どんな会社で、例えばインターチェンジで止まっていて、車にQRコードがついてるわけですから、それで見て、どんな会社で、どんな内容で、どんなことをしてて、どんなことかなとわかるようにしてるわけですね。だから運転手さんも、会社にいようが、お客さまにいようが、インターチェンジにいようが、きちっとしたどこの人間かすぐわかるようになっていますから、そういうことによって、見た目でわかるということが輸送品質につながって、結果としてお客さまの評価を得られるということをやってるわけです。これも恐らく日本で初めてだろうと思います。結構新しい物好きなんですよね。
もうちょっとかっこよく言うと、常に改革して一歩前に行ってるということでしょうか。と思っています。みんなが提案するので、その中で提案事項というのが、それぞれ良かったこと、悪いとか、こんなことしてるとか、ヒヤリハットがあったとかいう中で、出てくるわけですよね。社長がみんな考えてしまうと、すごい社長なんですけどね。どうなんでしょうかね。
経営者プロフィール
| 氏名 | 芦原 一義 |
|---|---|
| 役職 | 代表取締役社長 |
| 生年月日 | 1944年10月5日 |
| 出身地 | 神奈川県 |
| 座右の銘 | 「先憂後楽」 後に良かったと思える行動をしたいから |
| 愛読書 | 全部 |
会社概要
| 社名 | 東部ネットワーク株式会社 |
|---|---|
| 本社所在地 | 神奈川県横浜市神奈川区栄町2番地の9 東部ヨコハマビル7F |
| 設立 | 1943 |
| 業種分類 | 陸運業 |
| 代表者名 | 芦原 一義 |
| 従業員数 | 420 名 |
| WEBサイト | http://www.tohbu.co.jp/company/ |
| 事業概要 | 貨物自動車運送事業、商品販売事業、不動産賃貸事業及びその他事業(自動車整備部門、損害・生命保険代理店部門)を主な事業内容とする。 |