Vol.5 プライベート
インタビュー内容
プライベート
芦原
一番最初こういう文化展、絵画展をやった企画は、物流会社で初めてなんですよ。最初の「祈りのひかり展」です。東部北陸物流センターを作った時に知事さんや市長さんがいっぱい来るわけです。その時にニュージーランド自身で富山外国語専門学校の方がたくさん亡くなったから、神事はいいけど、直会(なおらい)というのは、お祝みたいな一杯会があります。それは困ると。北陸物流センターのオーナーさんが富山は教育県だから、そういうことを考えてくれませんか。直会に代わってね。
芦原
それで知り合いだった、あそこに書いてありますけど、院展の佐藤隆良(たかよし)先生にお願いしたんです。そうしたら、じゃ題は「祈りのひかり」ということでやりましょう。平山先生の弟子なんですけど自分のある作品を出してあげましょうと。それで、富山県に話をしたら、砺波市美術館を用意しましょうということになって、それをやりました。それは53年でしたから、その翌年に東部海老名物流センターができました。
芦原
それではどうしようかということで、たまたま佐藤先生と、藤井先生というのが草木染めの先生。たまたま新年会で会って話をしてたので、コラボでやりましょうかという話が新年会であって、今度の場合は「万葉の世界を」という。万葉の世界というのは神奈川県の海老名市で作りましたから。海老名というところは元々国分寺や国分尼寺があったところで、国分寺といったら奈良時代だね。奈良時代だったら万葉集だねというところからきています。
芦原
日本画と草木染めのコラボを今までの芸術界で発表したというのはほとんどないそうです。横浜の創造センターというところで、馬車道の駅の上にあるんですが、そこでやったんです。そうしたら黒岩先生という方がおみえになって、社長、こういうことをやるので、紅型の型を500枚程度持ってて、私ももう70を過ぎたので、型を作るのにすごい作業量になるので、その型を使ってくれて、保存をきちんとしてくれるところを探してくれないかと、こんな話、申し込みがあったんです。僕は芸術家ではありませんので、そんなことできないという話をしたんですけど、とどのつまりがぐるぐる回って、横浜美術大学というところがあるんですよ。そちらに芸大の講師の先生が来ていて、これはすごいものだという話になって、その横浜美術大学が引き受けてくれて、その時のお礼にいただいた品という話です。
芦原
自分のポリシーはないことはないんでしょうね。やっぱり好きじゃないと続かないでしょうね。それだけではないでしょうか。たぶん物流というのはものすごい変化をしますから、やはり人と同じ対応をしてたら負けてしまいます。さっき言った通り自分のポリシーというのはやはり、業界の中で特徴のある仕事ができてるのか、できてないのか。それから環境という面で発展してどういうことができるかとか、地域に対してどうやって還元していくかということが。これなんかもそうです。だからワタミさんと組んで福祉施設なんかもやっています。運営はワタミさんがやってます。うちが全部作ってワタミさんにやってもらって。結構意外と真面目なことやってるんですよ、会社として。
経営者プロフィール
| 氏名 | 芦原 一義 |
|---|---|
| 役職 | 代表取締役社長 |
| 生年月日 | 1944年10月5日 |
| 出身地 | 神奈川県 |
| 座右の銘 | 「先憂後楽」 後に良かったと思える行動をしたいから |
| 愛読書 | 全部 |
会社概要
| 社名 | 東部ネットワーク株式会社 |
|---|---|
| 本社所在地 | 神奈川県横浜市神奈川区栄町2番地の9 東部ヨコハマビル7F |
| 設立 | 1943 |
| 業種分類 | 陸運業 |
| 代表者名 | 芦原 一義 |
| 従業員数 | 420 名 |
| WEBサイト | http://www.tohbu.co.jp/company/ |
| 事業概要 | 貨物自動車運送事業、商品販売事業、不動産賃貸事業及びその他事業(自動車整備部門、損害・生命保険代理店部門)を主な事業内容とする。 |