Vol.4 『キンカン』が90年以上愛され続ける理由
インタビュー内容
『キンカン』が90年以上 愛され続ける理由
山崎
先代がやったことは、自分の薬開発、先代が作ったキンカンをこよなく愛して一生懸命やっていたキンカンを先代は山崎栄二は体を張って売ってきた。火傷というのは今は適応を持っていません。当時、効用効果で、適用を持っていた時には、火傷に向かって売っていたわけですけれども、なぜなくなったかというと、時の厚生省、厚労省ですね。
厚生省の指導の中には、火傷というものは、その度数もあるし、素人判断で、火傷というものに対して、薬品が提供できないんじゃないかと言われて、結局1度もあれば、2度もあるし、3度もあるし、火傷の度数がありますし、2度は皮がめくれる前で、水ぶくれたと思うんだけど、だったらキンカンってものすごく効くんですね。
皮膚の表面温度を3〜4度いっぺんに下げますんで、すごく効くんですけども、その先にやぶれちゃったになると、痛いというか、よくないですね、皮膚に対して刺激が強すぎるということで、駄目になったんですけど、駄目になるかもしれないとなった時に、うちの祖父は、代理店の社長さん達を旅館に集めて、発表会と評して、ぐらぐら煮たお湯を手にかけてですね。次の日までハケで、ずっと塗って、次の日はこの通りなんともないですってやっていたっていうのを、やってました。私は実際に見てないけど、小さいときに一緒に祖父とお風呂に入ると、手は火傷の痕だらけだったんで、やってっんだなと。それが先代ですかね。
山崎
2代目の山崎寅現会長はですね、ワンタッチの丸瓶に変えるということと、守るという、みなさん2代目は、守ることに徹して、見事に現状のキンカンを軌道に乗せて、上げてきたことだと思うんですよね。一番力をそそいでやっていたのが、テレビCMに向かっての思い入れとかですね。自分の企画でやってみたり、そういうことをやりながら、元会長の父はですね、キンカンをずっと伸ばしてきたところにあると思います。時代が最後はバブルでよかったかもしれないけど。
山崎
私になって、少子高齢化とかいろんなことを言ってますけど、大体1つの商品が90年と続いているのが不思議に思うんで、ここから飛躍的に伸ばしていくのはすごく難しいですよね。だけど、私の時代には、今度は皆さんも感じていると思いますけど、世界が近いですよね。
昔みたいに飛行機に乗って違う国に行くのはすごい大変じゃないですよね、最近はね、簡単にネットでホテルも取れるわ、エアーも取れるし、なんだったら迎えの車も呼べるし、通訳も付けられるというね、全部ネットでできる。自分で出来ますよね。だから、すごく近くなった。当然日本人は行くし、海外からも来るので、そこに向かってキンカンが何ができるかというのが私の挑戦ですよね。それが3代の違いかな。
経営者プロフィール
| 氏名 | 山﨑 充 |
|---|---|
| 役職 | 代表取締役社長 |
会社概要
| 社名 | 株式会社金冠堂 |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都世田谷区三軒茶屋1丁目34番14号 |
| 設立 | 1926 |
| 業種分類 | 医薬品 |
| 代表者名 | 山﨑 充 |
| WEBサイト | http://www.kinkan.co.jp/ |
| 事業概要 | 『キンカン』を始めとした一般用医薬品、医薬部外品、食品等の製造 |