幼児活動研究会株式会社 創業以来40期以上、連続増収。約1,000ヶ所の保育園、幼稚園で幼児体育を指導 幼児活動研究会株式会社 代表取締役 山下 孝一　 (2013年8月取材)

プライベート

山下

趣味って仕事だなと。あと、しいて言うと、本を読む、読書。あとは山登りがいいなと思います。そのくらいかな、趣味って。私は万葉集が一番好きです。素晴らしいと思います。あんな昔に、あんなに素晴らしい。日本人って自然を感じ取る、または人間性を表現する言葉をあれだけ持ってたんだって。日本語って素晴らしい、きれいな言葉だな、美しいな。世界で最高の言葉だと思います。それから本はいろいろな本を読むんですけども、今私が一番気に入って読んでいる本は、雑誌で『致知』でという本があるんです。これと私が尊敬する人、今二人いるんです。両親を除いてですが。一人はイエローハットの創業者で鍵山秀三郎さん。今は退きましたけど、この方と、もう一人はＪＡＬ再生で大変有名になっていますが、稲盛和夫さん。この二人が一番今尊敬しています。

山下

確かに松下幸之助さん、本田宗一郎さん、いろいろな方がおいでですが、私は本は読みましたけど、お会いしたことがないんです。亡くなってるから。幸いにも今お二人の鍵山秀三郎さんと稲盛和夫さんは、実際にお会いして、話も聞きましたし、本当に尊敬できると。稲盛和夫さんは「盛和塾」というのを作ってるんです。その月刊誌、雑誌みたいなものがあるんですが。その盛和塾という読み物と「致知」という。その二つが今一番いい読み物だと。こんなふうに今読んでいます。あとは好きな作家だと、時代劇が結構好きで、やっぱり藤沢周平が一番いいですね、私が読んでて。

山下

あとは仕事をやっていて良かったということですが、これはやっぱり子どもですね。例えばもう幼稚園行きたくないと、ずっと休むわけですよ。ところが週に1回の体操の時間だけは、泣いても来るとか、熱があっても来るとか。何でかといったら、体操の先生に会いたいと言うんです。なんでそんなにいいのかといえば、だっていろいろなことを教えてくれると。何よりも自分のことをできるようにしてくれると。その子は先生大好きというわけです。そのお父さん、お母さんからも、自分たちのことは全く聞かないけども、先生の言うことは何でもよく聞くんだと。こんなふうに言われるとつくづく私の一言が、この子にとって、少なくない影響を与えるんだなと、こんなふうに思いました。

山下

それから本当に小さなことですけども、幼稚園の子を何気なくお前すごいなと頭をなでたんです。忘れてますよ、とっくに。ただ頭をなでただけ。そうしたら1週間後電話がかかってきましてね、お母さんから。うちの子あの時先生に頭をなでられたので、一切風呂に入らない。頭を洗わない。頭を洗うと、なでてもらったのが落ちちゃうからやだと。1週間も頭洗わないんだって。もうにおっちゃって、先生頭を洗ってと行ってくださいって。こうやって電話がかかってきたんです。こんな小さい子が私の話を真剣に聞いてくれるんだと。

山下

それからうちの社員が一生懸命頑張るもんだから、保護者から感謝の言葉をいっぱいいただきます。そういった言葉をいただくと、本当にこの仕事をやってよかったなと思います。本当に人生をかけて悔いのない仕事って、そんなに巡り合えるものじゃないです。私は幸いにも巡り合えたんです。人生をかけても悔いのない仕事に。

山下

それから男として何が幸せかと、私は自分で考えた時に、男って単純だからね。やはり男っていうのは、自分の命をかけても守るべきもの、守るべき存在に出会えるということは、非常に幸せなんです。例えば愛する人に出会えた。この人のために俺の人生をかけてもいいと思えたら、男として最高に幸せですよ。私は自分の命をかけても悔いのない仕事に巡り合えましたよ。それから社員がいるとちょっと照れ臭いんだけど、社員のためだったら、命をかけてもおしくないと思います。ありがたいなと思います。きっと私は世界で一番幸せな社長なんだと思います。