幼児活動研究会株式会社 創業以来40期以上、連続増収。約1,000ヶ所の保育園、幼稚園で幼児体育を指導 幼児活動研究会株式会社 代表取締役 山下 孝一　 (2013年8月取材)

事業

山下

私は今後もずっと子どもの仕事でいきたいと。応用する分野があるとすれば、たぶんお年寄りだろうと。私が唯一子ども以外に興味を持てるというと、お年寄りなんですね。私はこの日本の国、世界の国を見て、豊かな国、豊かな社会ってどういうものかというと、子どもとお年寄りが幸せな国ってたぶん豊かだと思うんです。子どもとお年寄りが幸せだと感じられる社会がいい国だと思いますので、私が子ども以外にやりたいという仕事は、お年寄りしかないですね。小さな子どもとお年寄りをくっつけた健康体操。お年寄りが元気になるような、そんな仕組み。そういったものを、子どもとお年寄りをくっつけてできればいいなと計画の中に入っています。

山下

例えば私は今でも、ごはんが出ると残せないんです。残すと悪いことをしたと思います。なぜかといったら、小さい時から言われ続けてきたから。ご飯をのこしてはいけませんと。ごはん粒一つひとつでも大事なんだと。しょっちゅう言われてましたよ。残念ですが、かつて日本は世界でも素晴らしいしつけができている国だ。道徳真の高い国民だと言われていましたが、今はそんなふうにはなかなか世界から評価されなくなってきましたけど、それでも私は今でも、まだ日本というのは素晴らしい国なんだろうなと。是非私はしつけ、道徳を、たぶん学校でもまだそこのところは十分できてないのではないかと。家庭でも今のお父さん、お母さん自体が親からしつけを受けてきたというような世代ではないと。だったら私たちが家庭に代わって、学校に代わって、そういったしつけ、道徳をきちんと体育ということを通して子どもたちにやっていきたいと思っています。

山下

子どもってどういうことを望むんだろうな。あるいは保護者は私どもの会社、仕事に対して、どんなことを一番望んで、自分の子どもには何を一番望むのかなと。こういうことを考えると、今まで何万人という子どもたちを見てきましたけども、例外なく子どもってできるようになりたい。かけっこを速くなりたいとか、なわとびを跳べるようになりたいとか、逆上がりができるようになりたいとか、みんなできるようになりたいんです。またそういった子が入ってくるんです。またほとんどの親もできるようになってほしいといって入れるんです。できない子はいません。例外なくみんなできる。

山下

だけど現実に目の前に逆上がりができない子がいますよ。目の前に跳び箱が飛べない子がいますよ。いわゆる駄目な子がいますが、私はそういうのを見ていて、いや、この子はできないんじゃないんだと。この子ができる方法をまだ私たちが知らないだけなんだ。私たちの勉強不足なんだって。

山下

親の身になってみたら、100人中99人までできましたといえば、会社からすればすごいなと思いますよ。成功率99％。だけど1％のできない親の気持ちになってみたら、よその子はできる。うちの子はできない。やっぱりうちの子は駄目なのかなってこう思いますよ。私が逆に親だったら、むしろ全員できないほうがいいですよ。できるのなら、全員できるようにしてほしい。親の願いってそうだよなと。私たちは一時、80％できたらいいやと、そんなひどい考えを持っていました。改めました。そうじゃない。プロなんだから。全員できるようにしてあげようと。不可能じゃないんだ。それに挑戦しようと。今はそれに向かっています。

山下

当時私も幼稚園に行って、体操指導をやっていたんですよ。ところが私の行ってる幼稚園が、園児が少なくてつぶれてしまったんです。ショックでした。どうしたらいいんだろうか。幼稚園がつぶれないお手伝いができたらいいよなと。幼稚園がつぶれないお手伝いって具体的に何かというと、園児募集なんです。会社で売り上げを上げること。幼稚園は子どもが来てくれないとつぶれるんです。幼稚園の経営のお手伝いをうちの会社ができるようになったら、これはきっと私どもも安心できるなと。

山下

そんなことから、今子会社になっています、幼稚園、保育園専門の経営コンサルタントの日本経営教育研究所という子会社を作りました。これがうちの会社にとって、すごく大きな躍進する一つのきっかけになりました。それから幼稚園のお客さまからは、私たちは業者だったんです。残念だけどね。これが経営のコンサルタントをすることによって、同等以上の関係として、お客さまが見てくれるようになったんです。全く考えもしなかった、幼稚園経営ということについて。アドバイスをできるようにならなかったら、うちの会社の将来はないんだと。本気で思って、本気で勉強できたことが、一つ良かったんだろうと思います。