Vol.5 プライベート
インタビュー内容
プライベート
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江幡
もともと建築をやりたかったんですよ。単純に。中学の時は日本のお城のプラモデルを全部作っていたり、作るのが好きだったんです。図面を引いたり。もともと理系ですし、親父も職人というか、技師だったので、もともとがあるんですね。あとはインテリアとかデザインがそういうものが好きなんですね。
家もマンションも何人かで建てたんですよ。買ったわけではなく。基本設計からして図面を引いて。もちろん家の中も自分で、「こう、こんな感じ」と。当然プロに最終的には仕上げていただきますし、設計事務所さんに入っていただいて、ゼネコンコンペをしてやったわけですけれど。あとは今のオフィスも十何年で5回くらいは引っ越しというか、オフィスがちょっと変わったりしているんですが、基本的にはオフィスのレイアウト設計なども自分でやりますから、好きなのでね、好きなんです。でも一緒にプロに仕上げていただく方がいるのですが、その方からするとどちらかというと素人相手にやるというよりはシビアですよね。ちょっとこだわって、ちょっとではないかもしれないけれど、工夫するといいことがあるんですよ。
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江幡
僕はどんな会社が一番いい会社かと聞かれたら、長く続く会社が一番いい会社だと(お答えするんです)。世の中の大きな変化にしっかりと役立ち続ける、芯を持っている会社だと思っていて、そんなことは青臭いのですが世の中に対してとか社会に対してとか、良いことをしていくようなことがないと、そういう考え方ができないんですね。
短期的に、ここをかすめ取ったら儲かるかもという考え方だと長く続かないんですよね。そんなふうに考えて今の会社もやっているので、そこに共感してくれる人もいるわけで、社員としてもですね。いいのではないかと思い、自分はやっていますね。その方が仕事でいえば、成功確率が高まるではないですか。プライベートもそうですよね。
自分で自分を暗くして壊していくよりも明るい方がいいです、楽しい方が、ポジティブな方がね。人間ですから浮き沈みは絶対にあるんだけれど、できるだけそういうふうにやった方がいいと思っているので、あえてそう言っている感じです。
江幡
短期的に本質ではない商売がありますが、そういうことには触手を動かないですし、力が出ないですよ。今すごく業界ではやっている領域の事業があったとしても、やはりそれは本当にいいことだと思わないと、儲かるでしょう、でもやらないという感覚はあるので、それは多分ビジネスマン、経営者としては弱みでもあると思いますよ。逆に。短期的に収益を上げるということに対しての聡さというかシビアさでいうと、もしかしたら弱みに代わることになるかもしれないけれども、ここはしょうがないですよね、信念ですから。長く続く方がいいんではないかと思っている。ただ、きちんとフレキシブルにやるべきことはやりますけどね。根本的なところではそういう考え方を持ってやっていますね。
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江幡
(本は)どちらかというと歴史ものが好きですよね。あまり現代のテクニカルな本よりは、何もないところから仕組みを作った人とかね、そっちの方がいいんですね、たぶん。よく外でいうのはローマのカエサル、中国で晏子(あんし)という人がいるのですが、社会の仕組みを作ったような人ですよね。そういうものが好きです。
といいながらも、現代物だとミリタリーものを読んでいて、トム・クランシーなどもたくさん読んでいるのですが、こういう社会情勢の中の、国際間の緊張感とかそういうものも好きですけどね。そういう国や社会の基盤や根本というか、そういったところに関わるものが好きですね。
経営者プロフィール
| 氏名 | 江幡 哲也 |
|---|---|
| 役職 | 代表取締役社長 |
| 生年月日 | 1965年1月1日 |
| 座右の銘 | 動機は善か? |
| 愛読書 | ローマ人の物語 |
会社概要
| 社名 | 株式会社オールアバウト |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都渋谷区恵比寿1-20-8 エビススバルビル6F |
| 設立 | 1993 |
| 業種分類 | サービス業 |
| 代表者名 | 江幡 哲也 |
| 従業員数 | 266 名 |
| WEBサイト | http://corp.allabout.co.jp/ |
| 事業概要 | 総合ポータル運営。専門分野のプロが情報を提供するサービスに特徴。大日本印刷と資本提携。 |