Vol.4 キャリア
インタビュー内容
キャリア
江幡
当時私がリクルートへ入った時は、江副さんという創業者がまだいらっしゃって、その方に影響を受けて入ったわけですね。この前亡くなってしまって大変悲しいのですけども、当時江副さんからプレートを全員に配られていまして、そこに書いてある言葉が「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」というプレートなんですね。すれはすごくいいなと今でも思っていまして、私は机の上にまだ置いていますけども、これは経営者になってみるとこれほどいいことはなくて、自分で考えて自分でやってよ、と言う話ですよね。
仕事って人生の中ですごく時間いっぱい使うじゃないですか。その時間が無駄になったら嫌ですよね。できればそこはすごく楽しく有意義で、もちろん仕事なので辛いこともあると思うけど、いい時間にしたいですよね。
僕はいい時間にするには、自分自身で自分のこととして捉えてやることだと思うんですね。自らが自分事で仕事を捉えて、その裏にある背景などを自分で自ら取りにいったりして、自分の能力を伸ばして成果につなげていける、理想的にはそんな人が一緒にいると嬉しいなと思うんですね。
根っこで考えている目指す将来のところがずれていない、「そこはなんかいいね!」と一緒に言い合えるような仲間である、こういう状態が理想かなと思っております。
江幡
リクルートとは事業の中身が違いますが、同じところもあります。自ら考えて行動するという、自律人材といいますか、言われたことをやるのではない、そこは共通だと思っているんですが、唯一違うのは、(リクルートでは)結構同質の人間が多かったんですよ。みんなアグレッシブで、独立志向の人も多くて、そういう風な人を採用していましたしね。結構同じタイプの人間が多かったんですね。オールアバウトはね、動物園みたいな会社なんですよ。異同が揃っているんです。全然違うんです。色々なやつがいるんです。でも根っこの共感というかビジョンの共感はしていて、自分で動くということについてはお願いをすると。だけど、得意分野も違えば性格も違う、暗いやつもいれば明るいやつもいる、いっぱいいるんですね。なぜかというと、サービスが生活分野全般にわたっておりまして、そこにそれぞれいる専門家の方々も色々なタイプの人がいるんですよ。これを金太郎飴的な社員をやっていくというのは無理なんですよね。そういう意味では色々な人がいていいと思っていて、面白い色々なとがったところをもった人がいるという点が違う感じですかね。
江幡
オールアバウトという会社がそもそもある種プラットホームビジネスと言っているのですけど、色々な事業を作るための基盤となる会社だと思っているんですね。簡単にいえばこの基盤を使って事業を作っていったり、その作られた事業を大きくしていったり、改造していって成長させていったり、成果につなげたり。そういうような人が欲しいですね。
ちょっとずれるかもしれませんが、今創業で13年なんですけど、これまでを第1ステージ10年ぐらいとするとですね、どちらかというと、一つの会社でトップがいてやってきたというところから、今は小さい単位にプロジェクトを分けていく、簡単にいうと法人も分けてグループ経営に移行しているんです。それぞれにミニ社長というか社長を作っていきたい。いっぱい社長ができると。小さい単位の方が目的も明確でチームも簡単になるし、推進力ができますよね。成果に対するコミットも大きくなるし、そういう人たちがどんどん活躍できるような器に形態を変えていっているのが今ですね。今はグループ経営に移行しています。
先ほども言いましたように、プラットホームを使って新しい事業アイデアが出来たら、また新しい器を作ればいいわけですね。そのようなことがポコポコ生まれていくといいかなと、そんな風に思いますよ。
新たなプラットホームを作ってもらってもいいです。
経営者プロフィール
| 氏名 | 江幡 哲也 |
|---|---|
| 役職 | 代表取締役社長 |
| 生年月日 | 1965年1月1日 |
| 座右の銘 | 動機は善か? |
| 愛読書 | ローマ人の物語 |
会社概要
| 社名 | 株式会社オールアバウト |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都渋谷区恵比寿1-20-8 エビススバルビル6F |
| 設立 | 1993 |
| 業種分類 | サービス業 |
| 代表者名 | 江幡 哲也 |
| 従業員数 | 266 名 |
| WEBサイト | http://corp.allabout.co.jp/ |
| 事業概要 | 総合ポータル運営。専門分野のプロが情報を提供するサービスに特徴。大日本印刷と資本提携。 |