株式会社IBJ 会員数30万人以上。日本初の結婚情報サービスサイトを運営 株式会社IBJ 代表取締役社長 石坂 茂　 (2013年5月取材)

キャリア

石坂

「私たちは好奇心にあふれ魅力的であるために、一生懸命勉強しつづけます」これが私は一番好きです。なぜかというと、好奇心と想像力はすべてのサービスや事業の源だと思っています。好奇心を失った瞬間にその人自身の魅力も半減してしまいます。また、好奇心がないと新しいものには取り組めません。

あとは昔から常にスタッフに伝えてきているのは、「私たちは自分の強みや個性を認識し伸ばすことで社会に貢献します」私もなんでもかんでもできるというわけではなくて、自分の強みや弱みを常に認識しているわけです。だから自分の弱い部分は、「私たちは弱みを隠さずに共有し、お互いを助け合います」、自分一人の能力だけではなくて、チームでやっていく、なるべく自分と違うタイプの人に助けてもらって、チーム力を上げる。仕事の成果を出すということが、私の会社の基本だと思っています。

夫婦関係もそうです。個性の違う人同士が結婚して尊重した方がきっとうまくいくと思います。自分の強みや弱み、相手の良いところ、悪いところというのをお互いに理解して、最大限の効果を出す。それがこのクレドの文章には込められています。

石坂

新卒の採用基準というのは、うちには明確に３つあります。一つは笑顔で愛嬌のある人。二つ目は自分の頭で考えてアウトプットできる人。三つ目は愛し愛された経験が豊かな人。愛されることになれている人というか、そういう経験が豊かな人ほど伸びていくと思います。愛情はインプットした以上のアウトプットはなかなかできないので、お父さんやお母さん、おじいさん、おばああんからいっぱい構ってもらって、愛されて育っているような人を採用するようにしています。

起業家系の人が欲しいです。私もものすごく年をとってまで、この会社がやれると思っていないので、環境だとかトレンドに従って自分が出す企画力だとか運営力だとかは、合わなくなってくると思います。だから、次世代に企画をアウトプットできて、それを実現できる、私が今までやってきたように好奇心旺盛で、何かにチャレンジし続けようと、そういう気概がもともとあるような人。切り開いていこうとする力や起業家向きのタイプの人を、たくさんでなくてもいいので、一部取り入れていきたいと思っています。なかなか難しいことではあります。

石坂

新卒のみなさんにはクレドにもあるように、ネットとサービス両方のプロフェッショナルを目指してほしいと言っています。どっちかに軸足を置いても、どっちかに偏ってもいけない。どちらかに強みを持って、両方にある程度の知識を持っているような、ネットとサービスの両方が経験できるような部署にできるだけ配属するようにはしています。

それが実現しやすいのはソーシャルメディアの事業とイベントです。お客様と接する機会もあり、常にウェブサイトでどうやって集客するかとか、システムを変えていく現場に直に触れることができます。

石坂

最初から婚活事業の会社に入りたいという人は少ないです。だいたい人材やブライダル業界を見ている中で、なんとなくうちが引っかかってきて、興味を持って試しに行ってみようという人、そういう人が私の話を聞いて魔がさして入ってくる感じです。

私はその当時の職場にはすごく恵まれていて、この人と一緒に働けると楽しいなとか、極端なこと言うと、この人のためにいくらでも働こうと思っているケースが多かったです。

何をやるかよりも、誰と働くかということが、大事だと思っています。もちろん職場に合わない人も嫌な人もいますが、だんだん変わっていきますから、環境というものは。だから、この人と一緒に働くことに意義があるのだとか、やっていることが楽しいなと、そういう風に思うこと、そういう人を見つけることを、すごく大事んしていました。

若いときはそういうことが大事だと思うので、そういう人がいなかったら、部署異動を待つ、異動を申し出る、転職する、それでいいと思います。

石坂

新卒の子にいつも言っているのは、もちろん会社のためにというのもあるのですが、自分のためになっているかどうか。自分の成長につながっているかどうかを確認しながらやってほしいです。それでいろんなものを吸収していって３０代以降、それを後輩や社会に還元していけばいいのですから、最初はみんなもらうことばかりです。自分の成長のためになっているか確認しながらやっていくということを、結構、気にはしています。