株式会社ネットワークバリューコンポネンツ ネットワーク関連のハードウェア、ソフトウェア販売を手がけるマザーズ上場企業 株式会社ネットワークバリューコンポネンツ 代表取締役 渡部 進  (2013年1月取材)

Vol.4 キャリア

インタビュー内容

キャリア

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渡部

(私は)あんまり教えることは好きではないんですよね。教えるというよりも、むしろ学ぶということが大事だなと思っていて、教えても身に付かないんですよね、ほとんどの場合。学ぶシチュエーションを設けてあげるのがより大事なのであって、教えるという行為はあまり役に立たないと僕ずっと思っているんですね。

F1の車を用意して、キーを渡して、レース場で「走ってごらん」というのが僕のやり方でなんですけれども。大体みなさんは最初に機関とかガソリンとかの勉強をして模擬シミュレータで勉強してそれからレース。うちの場合は、昔はキーを渡してF1カーで「走ってごらん」。教科書をいくら読んでも身につかないので「とりあえず車を運転してごらん」、というやり方を基本的に今でもやっています。

だから早い時期から高価な車に乗せて、「アクセルをいっぱい床まで踏み込みなさい」という教え方をしている。「やってみよろとにかく」と。「別にF1の車を壊してもいいから。突っ込んでごらん」と言って、やらせることが多いですね。手取り足取り教えることがあまり僕は好きではないんですね。「飯が出たら食えば良いんだよ、お箸の持ち方なんてどうでもいいんだ、食ってみろとりあえず」。食べる前から「これはまずい、これはうまい」と言っているのは馬鹿ではないかと思うのだけど。食べてみなければ分からないし、走ってみなければ分からないではないか。まずそうに見えて食べてみたらうまいものもありますしね。

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渡部

深く考えていくと、常識だとか、社会的な規範だとか、道徳観とか、倫理観とかいっぱいありますけど、ある種の規範や習慣、ルールや法律はある目的があって形成されてきたと思うんですね。ところが教育の受け方によってはですね「これはルールだから守るべきだ」と言って守る人がいるんですよね。「このルールはこういうことのために出来たルールだよ、これが安全である限りはこのルールは時代に合わせて変わってもいってもいいんだよ」と言っても、「いや、それはだめだ、ルールはルールだ、法律は法律だ」という頭杓子な方がいらっしゃるんですね。僕はそういうのはあまり好きではないんです。

例えばそれは異文化に触れるとよく分かるんです。われわれが常識だと思っている習慣とかルールだとか、法律は国によって小さくなるときがあるんですよね。ニューヨークなんかでは横断歩道で誰も止まらないんですよね。右見て左見て車が来なかったら歩く、信号があるんですが、小さな文字で「LOOK RIGHT」と書いてある。みんな渡ってしまうから「LOOK RIGHT」と書いてあるんです。真ん中まで来ると「LOOK LEFT」と書いてあるんですよ。日本では考えられないでしょう。赤だったら止まる、青だったらGO。青でも突っ込んでくる馬鹿な車がいるんだからね。LOOK RIGHT。

色々なシチュエーションがあるのだから、もともとは信号機は人々の安全を守るためにできたもので、もし事故が起きたときに、どちらが正しいかということを言うためにもある種のルールを作った方が便利だね、とできものであって、それが絶対ではないんですよね。だから世の中にわれわれが思っている常識だとかルールだとか、規則だと言ったのは、必ずしも常に正しいことではないというのが僕の前提にあるよね。そう考えると、「仕事はこうするのが当たり前だよ」と言っても、「なんで?」というなぜそこに疑問を持たないのかとかね。そんなことはないでしょうと。


経営者プロフィール

氏名 渡部 進
役職 代表取締役
生年月日 1949年1月19日
出身地 滋賀県
座右の銘 人の世に商いのネタの尽きることなし
愛読書 ギリシャ古典
略歴
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会社概要

社名 株式会社ネットワークバリューコンポネンツ
本社所在地 神奈川県横須賀市小川町14-1 ニッセイ横須賀センタービル
設立 1990
業種分類 卸売業
代表者名 渡部 進
従業員数 88 名
WEBサイト http://www.nvc.co.jp/
事業概要 ネットワーク関連商品の輸入、開発、販売とサポート及びネットワークインテグレーションが主な事業。顧客先に常駐して運用・監視する業務受託サービスがあり。
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