株式会社ネットワークバリューコンポネンツ ネットワーク関連のハードウェア、ソフトウェア販売を手がけるマザーズ上場企業 株式会社ネットワークバリューコンポネンツ 代表取締役 渡部 進　 (2013年1月取材)

価値観

1

渡部

われわれは、いわゆるテクノロジーに関してもアーキテクチャにこだわったりですね、他人がやっていないものを追いかけたりという製品がずっとあって。われわれが持っている製品やサービスの品揃えが、多分業界でトップクラスのものと認められていると僕らは思っているんですよね。ただ、かたやどうしても新しい物を追いかけていってしまうので、マーケットが顕在化して、大きいマーケットだとみんなが気付いて、それから入ってきた人にマーケットを奪われるケースが結構あるんです。人々を啓蒙し、マーケットを作ってきて、ようやく普及しだしたというところで、パッと市場の舞台から降りるのはもったいないということで、立ち上がってきた市場をより堅固に、われわれ自身も収穫できるようにするために、顧客満足度という尺度を掲げてですね、顧客のロイヤリティを獲得していかないと、せっかく自分たちが作ったマーケットで、自分たちが十分なリターンを得る事ができないではないかと。

今年はもう一歩進めて、顧客ロイヤリティということを言っています。顧客ロイヤリティとは具体的に何だと言ったら、一つ目はリピートオーダーをもらうという事。単品のお付き合いではなく、複数の製品のお付き合いや同じ製品でも何度も繰り返しご注文を頂けるという関係がまず第一ですね。二つ目は、たくさん買ってくれるお客様というのは競争相手も気付くので必ずそこに誘惑の手が来るんですね。誘惑の手が伸びてきた時に、お客様がそれを断ってくれると。「うちはNVCとお付き合いしているからいいですよ」と誘惑に打ち勝ってくれる、というのが二つ目のエビデンスですよね。三つ目のエビデンスは、お客様がわれわれのことを他社に薦めてくれる、社内の同僚や、例えば本部にいらっしゃる方であれば、他所の事業部の方に薦めてもらうとか、それから知り合いのお客様に薦めてもらうとか、リコメンデーションをもらう。それに沿って、組織も新しくアカウントSEという制度を設けて、われわれが本当に大事に思っているお客様に対してはSEがフロントに立ってお客様と一緒に問題解決していくという体制。

1

渡部

先進的な製品を常に扱うものですから、エンジニアリングレベルは高いと思っているんですよ。若い人が多いせいもあるのですが、非常に熱中してプロダクトの研究しますので、割とエンジニアの成長速度が速いというのはあります。