アルファグループ株式会社 携帯電話販売が主軸。カタログ通販代理店や太陽光発電など多角化を推進 アルファグループ株式会社 元取締役会長 上 岳史　

プライベート（仕事とプライベートのバランスをとる、プラスになる時間、世界放浪の夢）

上

（若手起業家の経営塾である）盛和塾の話ですが、盛和塾の教えの1つに「誰にも負けない努力」というものがあります。「誰にも負けない努力」というのは、定量的に何時間なのか年間5000時間らしいです。上場した時を振り返ったら、僕は年間5000時間もやっていたんですよ。年間5000時間というのは、ものすごいことで正月もなにも（なく）仕事なんですよ。上場した時に、自分の人生を振り返ると、非常に偏っている。ビジネスで「人生というより商売」「金儲け」に関しては、非常に自分は考えたが、それ以外のことは疎かにしていたなと思って、体調を崩したこともあって、バランスをちゃんと取らないといけない。それも仕事人としての使命かなと思うのがあって、今は仕事にプラスになる時間は取ろうとしています。

上

具体的にいうと、長期休暇の時は、「パソコンを持っていけ」と言われるんですけれど、置いてきちゃったりして、できるだけ海外のリゾートに行くようにしたり、定期的にジムにしっかり行くようにしたりしています。

上

昔、彼女とリゾートへ（ピーター）ドラッカーの、こんな（たくさんの）書類を持って行って、すごく怒られたことがあって、本当に下らない本を持っていくんですよ。仕事からみたらくだらないけれど、人生にはくだらなくないんですよ。普段読まない本を持って行って、バァッと読んで、この前は「やりたいこと100」をノートに書き出したり、そうしたら自分の価値観がなんとなく見えてきたり、自分の人生に対する仕事のポジショニングが、どこに位置付けられるかがわかったりするので、そんな時間を取っています。フィードバックして仕事が、プラスになる時間になっています。

上

世界を見たい。何で世界を見たいかというと、ビジネスではない世界を見たい、自分が作った価値観、今もっている価値観は、当然、親からもらったものもありますが、日本人として生まれたから、日本人としての価値観ができている、ベンチャーにいたからベンチャーの価値観ができているわけですよ。異国の人と話をした時に、やっぱり価値観は違うわけですよね。自分の価値観は今までの背景があるからできた価値観、果たして（このことが）自分の価値観としてOKなのかということを把握したいんですよね。たとえば、僕はインドにいた方が幸せかもしれないじゃないですか。（インドを）見てもいないのにそれを言いたくないので、とりあえず世界を見よう、放浪したい。また（世界のどこかで）ビジネスをやっても良いしね。