アルファグループ株式会社 携帯電話販売が主軸。カタログ通販代理店や太陽光発電など多角化を推進 アルファグループ株式会社 元取締役会長 上 岳史　

価値観（「地球人としての使命を全うする」とある理由）

上

尊敬する経営者像を選んで、その人たちが創った経営理念は、なぜそのような文言になったのか。2日間ホテルにこもって、考えたんですよ。僕が参考にしたのは、松下（幸之助）、稲盛（和夫）、和民（渡辺美樹）と、という流れだった。私が好きな憧れる経営者たちで、歴史的にはこう流れていた。彼らは何でそういった経営理念を作ったんだろう。その時に日本の時代背景として必要なものが、面白いことに経営理念に入っているんですよ。（経営者の人たちは）人間の幸せをテーマに、考えているのではないかという仮説を考えたわけですよ。我々のビジネスをやっていく中で、人の幸せのためにどういった時代背景を、考慮しなければならないのか。且つ、自分の思いも漠然としてある。全部書き出してこれに辿り着いた。

ひとつ面白いのは「地球人として」ということで、なんで争いごとが起きるのかを考えた時があった。争いごとは面白いんですね。ここに線を引くと戦争が始まる。アメリカと日本、これは国で線を引いているわけじゃないですか。正月の紅白歌合戦、赤と白で線を引くわけですよね。部署だとA部署とB部署で、線を引くから戦いが始まる。そこから宗教戦争か何かが始まるのだな。マネージメントや仲間というのは、線をとろうとする。同じ目標を持って頑張ろうと、地球人という視野に立つと、ものすごい高い位置付けで物事を考えられる。

僕は、アルファの人間としていますが、「あなたは日本人でしょ」「日本人である前に地球人でしょ」宇宙まで行かないんですけれどね。地球人という発想で我々は視野を広くして、物事を考えてみたら争いはなくなるんじゃないの、今やろうとすることが世の中に良い方に変わるのか、悪い方に変わるのかということを常に意識してみようと（思う）。「世の中によい影響を与えられる会社になる」ということは、我々の会社自身も、存在価値があるようになるのではないか、そういうところで地球人という言葉を入れてみました。