Vol.1 歴史
インタビュー内容
歴史(健康のEコマースビジネスに兆しが見えた)
後藤
1999年にネットをこれから本格的に始めようと考えまして、Webサイトを立ち上げたのは2000年5月です。
1999年の秋にアメリカで、ダイレクトマーケティングのカンファレンスがありまして、彼らはインターネットの方を新たな基盤にしようとしていますし、21世紀はEコマースが新たな流通の基盤になると、そのように確信してどんどん突き進んでいるのを見たんです。これからEコマースというものが日本でも、数年遅れて出て来るだろうなと思いました。ただその際にEコマースが日本で出て来ても、じゃあ一体そのEコマースを誰が新たな世界を創っていくのかと考えたときにEコマースとは各分野ごとに例えば本屋や健康なものや家電やいろいろな分野がありますが、自分のその当時やっている健康の分野のEコマースを一体誰が創るかと考えた時にまだまだEコマースをしっかりやっているプレイヤーがいないと思い、しかも僕は健康のビジネスに既に5年以上入っていますし、インターネットに関しても、その当時からよく使ってましたし、あるいはダイレクトマーケティングもよく分かってましたし、あるいはビジネスモデルをどうやって創っていくかもコンサルタントの時代によくやっていましたので、そういった意味で健康のEコマースに関しては自分がやっていって、しっかりとビジネスを創っていけるのではないかと、自分だったら、自分でももしかしたら、この健康のEコマースであれば、勝ち目があるかもしれないと思い、じゃあやってみようかと思ってそこで大きく舵をきりました。
後藤
とにかくお客さんに来てもらってNO1のサイトになろうと思っていたので、とにかくお金を使って、来て貰おうと思ったのですが、2000万円のバナー広告をうっても70万円ぐらいしか結局売り上がらない。あと1ヶ月2ヶ月続けると、あっという間に倒産してしまうという状況に追い込まれて、非常にしんどかったですね。とにかくお客さんに来てもらわないと、ここで生き残れない。ただお客さんに来てもらおうとしてお金を使うと、このままだったら潰れてしまう。そういったジレンマに最初まず陥りました。
とにかくどうにかすれば売れる方法があるはずだと思って、いろんなプロモーションを試したんですけど、やっぱりうまくいかない。ただ売り上げは少しずつ増えていたんです、売り上げが少しずつ増えているのが何で増えているのかをずっと見ていくとあるとき気が付いたのが商品数をうちが半年ぐらいの間に少しずつ増やしたのですが、その商品数を増やしているペースと売り上げが伸びるペースが、一致しているのが見え始めて、もしかするとプロモーションしなくても、商品数を増やしていけば、売り上げが増えるかも知れないと思い、一切のプロモーションをやめて、商品数を増やす事だけに一回専念してみたんです。そうすると不思議な事にプロモーションやらなくても、商品数を増やす事で売り上げが増えるという事が見えてきて、これは品揃えというものが、このEコマースの中で、非常に大きなファクターになっている事に気が付いて、そこに集中して取り組むようになりました。
経営者プロフィール
| 氏名 | 後藤 玄利 |
|---|---|
| 役職 | 元代表取締役 |
| 生年月日 | 1967年2月4日 |
| 出身地 | 大分県 |
| 出身校 | 東京大学 |
| 尊敬する人物 | カエサル 三国志の劉備元徳 ユニクロ柳井さん |
会社概要
| 社名 | ケンコーコム株式会社 |
|---|---|
| 本社所在地 | 福岡県福岡市中央区天神1-15-6 綾杉ビル6F |
| 設立 | 1994 |
| 業種分類 | 小売業 |
| 代表者名 | 後藤 玄利 |
| WEBサイト | http://www.kenko.com/ |
| 事業概要 | 健康関連商品にかかわるEコマース(インターネットを基盤とした流通)を事業ドメインとする |