Vol.5 オープンイノベーションで目指す次のステージ
インタビュー内容
オープンイノベーションで 目指す次のステージ
大隅
やっぱり仕事が忙しいと言っている時には、なかなか現場の営業員に外も含めて、研修なりをしていただく時間を取れなかったと思うんですが、今はある程度時間を取ることも可能になったわけですので、やはり当社を1人も辞めずに、全員でやって行くという考え方はありますが、万が一何かがあってもやっていけるような、外に出てもできるようなやっぱり、知識と言うのは、持ってもらうというのは必要だと思います。
基本的にアパレルさんに直でというのは少なくて、問屋様経由なんですね、いわうる御用聞き経由なんです。典型的な、毎度おおきにの。これは、よそに出たら全く通用しませんので、今始めのうちは数名から、今はほとんど全員の営業員にたいして、御用聞き営業を脱して、いわゆるお客様がお困りになっている課題解決型の営業というものを学んでいただこうと、そこはやはり外の力を借りてでもやっていこうと。
大隅
あともう1つ今年進めているのは、オープンイノベーションというものがあるんですが、これはやはり製造業というのは、自前の技術、ノウハウ、やはりこれに自信もあるし、経験もあるし、ただこれにこだわるがためにマーケットやお客様が必要としているような、新商品新技術、それもある程度のスピードを持った形での開発。
これができないのであれば、自前の技術、ノウハウは全く意味がないんです。これができるためであれば、よそから異業種も含めて、よそからそういった技術、ノウハウを学びとることによって、そこに自社のノウハウを融合させることによって、顧客、マーケット、市場のニーズに合わせていくんだと。例えば、食品業界、そこで使われているような機会をボタンを作っている現場に持ち込んだりとか、そんなことも1つのアイディアとしてはね、進めています。
製造現場の人間であれば、毎日自分が向かい合っている機械にたいして、磨き上げて工夫して、最初に買った機械とは全く違う物に作り上げて、小さな改善というものを何十年もかけてたくさんしているんです。
ただ私が求めているものはもっとドラマスティックな改革をして頂いて、世界に負けないというか、世界をリードできるような物作りにする必要があるので、そこはやはり大変です。毎日今まで、自分のテリトリーをそれこそ隣の職場にも行ったことの無い人たち、営業との触れ合いも交流もなく、進捗だとか企画の方は話す機会はあっても、現場の人間は話すこと、自分の思うことを伝えることも下手な人達に、やはり外に出て、外から学んでほしいと全員に対してお願いしていますんで、まあそれは繰り返しだと思いますね。
経営者プロフィール
| 氏名 | 大隅 洋 |
|---|---|
| 役職 | 代表取締役 |
会社概要
| 社名 | 株式会社アイリス |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都千代田区東神田3-5-11 |
| 設立 | 1946 |
| 業種分類 | その他製品 |
| 代表者名 | 大隅 洋 |
| 従業員数 | 549 名 |
| WEBサイト | http://www.iris.co.jp/ |
| 事業概要 | ボタン、アクセサリーなどの服飾資材、室内装飾品(フォトフレームなど)、ファンシー・ホビー商品などの製造・販売 |