株式会社アイリス ボタン製造世界シェアトップ。シャネルやバーバリーなど名だたる海外ブランドも使用 株式会社アイリス 代表取締役 大隅 洋　 (2016年4月取材)

アパレル業界に進んだ 意外な経緯

大隅

私共の会社が創業致しましたのが、群馬県の太田市。一般の方にはスバルで有名な富士重工が街の真ん中にどーんと構えた街になります。そちらで生まれまして、祖父が創業して、６人兄弟なんですよね、父が。
全部が当社、アイリスに勤務していますので、毎年お正月には、６人兄弟の子供たち、私のいとこに当たる子供たちが大勢集まると、私は父が二番目ですから、いとこの中では上から４番目になったのかな。下は赤ン坊まで、毎年集まってましたね。

大隅

父のルールで、６人兄弟がいますのでね、全部いとこが当社に入ってくると、大隅と名がつく物だらけになりますので、それは避けるということで、１年に１人兄弟の中で１人だけが入れるということで、私は長男でしたので、希望すればという風に思って育ってはいました。

ただ大学を卒業する年に、いきなりすぐに会社に入れると思ったら大間違いだよと、急に言われたんで、慶応の経済と言うのはゼミに入らなくても卒業できるんですよ。だからゼミに入らなくても就職が決まっているから、一番人気のある加藤寛というゼミを受けて、見事に落ちまして、結局卒論も書かずに卒業しましたから、コネ無しゼミ無し。
就職先も自分で探さないといけない中で、一応親の仕事と関係があるアパレル関係、ただ下着だとか婦人服だとかそういう服はちょっと難しいと思いましたので、ダーバンという、今はレナードになっていますが、メンズのスーツの会社に就職を致しました。