株式会社丸三電機 様々なメディアから注目されるヒートシンク分野のパイオニア 株式会社丸三電機 代表取締役社長 竹村 元秀　 (2014年2月取材)

成功するには

竹村

大成とか、成功というのは、どのレベルがそうなのかということは、僕はわからないので。ただやはり経営者というのは、やはり悩むこともあるわけです。これで大丈夫かなという時に、やはり業界が違ったり、あるいは業界が同じでも本当に腹を割って話できる友人。同じぐらいの前後、同じ年とは言いませんが、二つ、三つ、四つ違う同年代のそういう経営者がいるかいないかというのが、僕は非常に大事だなと。やはり自分の生きてきたものを、腹を割って話せるということは、相手もやはりおつき合いしてきて、仲が良くなっているということは、そういう一面をもっているわけです。ということは好きなことを言ってくれるし、こっちも好きなことを言うし。それで何にも確かめてるわけではないですが、結論を出すのはやはり自分なので。それは彼も一緒だから。そういう意味合いでは、やはり一人ぼっちよりは、それは一杯飲みながらにしても、あるいは飲まなくても、確認をしあえるような友人がいるということは非常にありがたいし、それが大事だなと思います。

竹村

やはり堅実に経営をしているので、成功だったか成功でなかったかといえば、50億になるのが成功なのか、上場するのが成功なのかと。僕はちょっと違うと思うんです。やはり当社は今なら60人を超える社員を、社員の家族も含めてやはり大事にしていく。幸せな生活設計ができるような会社にしていくということが、やはり自分が満足できる経営像だとすれば、それは僕がリタイアする時に成功だったなと思えることだから。会社を大きくすることがいいかというと、それもよくわかりません。ただやはりお客さまから信頼を受けて、受注があればお断りするなんていうような会社だと具合が悪いなと。

やはりその体制をその時点、時点において、調えておいて。だから急成長した会社は別なんだろうけど、非常に徐々に。やはり去年よりも今年、今年よりも来年といって、ずっと右肩上がりでいくような会社はないですが、こういう曲線でもって、5年なり10年のスパンであれば、その中でやはり人数も規模も大きくなってきてる。あるいは利益もきちんとしたものを出せる。社員にもそれだけのことをしてあげられるということが、起業の一つの価値なんじゃないのかなと思ったりします。