Vol.2 価値観
インタビュー内容
価値観
文野
餃子専門店の時代に跡を継ぎまして。僕が愛知県で独立して、うまくいったのはレストラン形式で、専門店からレストランとして業態を変更することでうまくいったという。小さいながら、若いながらの成功体験がありまして。ビジネスというのは餃子屋の跡取りだけで終わるよりも、レストランとして幅を広げていったほうが、せっかくやるなら大きなビジネスになるだろうと。
そんな思いがあって、その会社を永遠に継続して発展させていくためには、常に会社を変化させていきたいという思いがあって。であれば、餃子屋の息子から始まるけども、レストランもやり、焼肉屋もやり、カフェレストランもやるという風に業態の幅を広げていったほうがいいなという。
自分たちのビジネスのドメイン、領域を、外食・日常食のブランドポートフォリオビジネスという事業領域に持っていって、成長させた瞬間があったんですね。それが1990年代だったと思います。そうこうしているうちに、外食だけではなくて、冷凍食品のほうにも参入していったり、物販のほうにも参入していったりですね。色々ビジネスの興味が尽きなかったものですから、食というものを軸にしながら横展開をしていったんですね。
文野
そうすると、ふと気が付くと会社名が、親父から継いだ時は大阪王将食品株式会社。それから1回、工場を建てた時に株式会社大阪王将ということで、1回名前を変えてたんですけども。その大阪王将という社名からイメージできるのが、王将だけの会社という風になりますし。また一方ではご本家のほうが、王将フードサービスということで、どこかしら社名も似通うというのも、いかがかなと思いました。
いっそのこと社名を変更すると同時に、自分たちの今後目指すビジネスモデルにふさわしい社名にしていきましょうということで、やはりやるなら食べることを通して生活食文化に寄与していきたいと。そういう部分での付加価値で社会の役に立っていきたいという思いの中で、それをそのまま理念にすると、イート+アンドという社名になりましたということなんです。
おかげで僕も含めて、当社の従業員も社名からくる呪縛っていうのがありましてね、イートアンドにすることによって、その呪縛が全部外れましたから。だからフリーにビジネスを展開することが可能になりましたということですし、さらにイートアンドの延長にはライフスタイル、ライフプランニングという発想が出てくるものですから。いずれは食だけにとらわれずに、もっと生活全般に対して豊かさを提供できるようになればいいなと、そんなことを思っています。
文野
おかげで僕も含めて、当社の従業員も社名からくる呪縛っていうのがありましてね、イートアンドにすることによって、その呪縛が全部外れましたから。だからフリーにビジネスを展開することが可能になりましたということですし、さらにイートアンドの延長にはライフスタイル、ライフプランニングという発想が出てくるものですから。いずれは食だけにとらわれずに、もっと生活全般に対して豊かさを提供できるようになればいいなと、そんなことを思っています。
海外に今、6カ国17店舗ぐらいだと思うんです。その6カ国の中で、一番反応の強い国を見つけて、見つけるとそこに対して経営資源を集中しています。まずは100店舗ぐらいまでは、お店を作っていこうとしているわけですけれども。最終的にやりたいのはイートアンド作りという、食べることプラスアンドの提案、食べ物をクリエイティブに新しい何かを作り上げていくという。
よくシンクタンクってありますけども、そういう総合研究所みたいな、食べ物に関してですね、あるいはライフスタイルに関する、そういう拠点を海外に持ちたいんですね。最低でも香港、シンガポール、中国、ニューヨーク、ヨーロッパぐらいで、あと日本を中心に。中心が日本になるかどうか分かりませんけど、ライフスタイルのマーケティングが自分たちのミッションとして、自分たちのグループの中で展開できる、展開していくという拠点作りをしていきたいというのがありまして。なかなか利益が上がらないミッションになりますから、お店を出展するということを通じて、拠点作りを今していっているということになります。
最終的には食というものを、文化とか情報とか、あるいは食材だとか。そういったものを世界の中でもっとフレキシブルに提案できるようなですね、そういうクリエイティブな人材を確保して育成していきたい。そういう人たちが次のイートアンドをきっと背負っていくんだろうという。人づくりというのもありまして、最終はそういうゴールをイメージしながら、夢だけでは会社は成長しませんので、しっかりと稼ぐチャンスも一方では見つけていきながらと、そんなことを考えているんです。
文野
最終的には食というものを、文化とか情報とか、あるいは食材だとか。そういったものを世界の中でもっとフレキシブルに提案できるようなですね、そういうクリエイティブな人材を確保して育成していきたい。そういう人たちが次のイートアンドをきっと背負っていくんだろうという。人づくりというのもありまして、最終はそういうゴールをイメージしながら。とはいえ、夢だけでは会社は成長しませんので、しっかりと稼ぐチャンスも一方では見つけていきながらと、そんなことを考えているんです。
経営者プロフィール
| 氏名 | 文野 直樹 |
|---|---|
| 役職 | 代表取締役社長 |
| 生年月日 | 1959年11月29日 |
| 出身地 | 大阪府 |
| 座右の銘 | 「我以外皆我師」 謙虚で素直な人はいくつになっても成長できると思うから |
| 愛読書 | ランチェスター戦力について |
会社概要
| 社名 | イートアンド株式会社 |
|---|---|
| 本社所在地 | 大阪府港区虎ノ門4丁目3番1号 城山トラストタワー18階 |
| 設立 | 1977 |
| 業種分類 | 食料品、飲料・たばこ・飼料製造業 |
| 代表者名 | 文野 直樹 |
| 従業員数 | 312 名 |
| WEBサイト | http://www.eat-and.jp/ |
| 事業概要 | 外食チェーンと冷凍食品製造の2軸。いずれも「大阪王将」ブランドが柱。全国4カ所に自社工場を展開。 |