株式会社ユニバーサル園芸社 創業以来、レンタルプランツ事業を中心に業界初の上場会社として海外へも進出 株式会社ユニバーサル園芸社 代表取締役社長 森坂 拓実　 (2013年6月取材)

事業

森坂

昭和４３年当時、園芸会社・植木屋さんの名前といったら個人の名前です。もう少しスケールの大きなもので大阪園芸とか、ユニバーサルにしたというのは、本当は気が付いてないんです。でも名前を付けるという事は、そこになんか理由があったのです。

だとしたら、名前負けしないようにそういうふうになっていかなくちゃならないと、それは意識にあります。日本だけでなくて海外でも、ということは。でもなかなか難しくてね。今、上海だけやっているのですが、やはり外国も見据えています。

森坂

仕事は植物を事務所や商業施設へ貸すのが６０%、いちばんこれが核です。植物のレンタルですね。レンタルの植物の業界はそれほど大きくありません。大きなところは生花と植物、インドアと言ってますが、我々の主力はインドアグリーンなんです。
　

森坂

外は造園の分野です。壁面とか屋上とか。あと造花もあります。大きいのはそういうところです。うちは全部やっているのですけど、それぞれにもう少し頑張ってやっていこうという感じです。

零細企業の業界でしょ、ほとんど２，３人でやってる。私もそうだったのですけど、喫茶店やオフィスから注文を取らなくちゃならないんです。注文を取るには営業マンがいるんです。募集してもすぐ辞める。小さいところだから。たまにいい人が来たら自分で独立してしまう。営業を続けなければいけない商売なのに、営業マンが育たない業界でもあるのです。

うちには素晴らしい営業マンが絶対辞めない人が一人いました。どんなにしんどくても叩いても蹴っても辞めない人がいました。つまりそれは私なのですけど、そいつがずっと営業していたのです。それがよそとの違いです。よそにはそういうものがいなかった。

社長が営業しない、営業マンにさせようとしても難しい。それがたった一人なのだけど、何十年もやると差が出てくるんです。たった一人がコツコツやるだけでよそに勝ってしまうというような。ま、それくらい小さい業界だという事でもあります。

森坂

あちこち行かれて植物がちゃんとしていたら、ほとんどレンタルです。小さい２，３人の事務員さんしかいない事務所だったら買っている人もいますが、その場合は案外汚いです。ずっと置いておいてピンピンするわけないです。あ、きれいだなという植物の場合、９９%レンタルです。ホテルも商業施設も病院も、もちろんオフィスも。ありとあらゆるところが。

お金のかかることなんですが、だれしもが普通は置きたいと思います。そういう意味ではイメージの良い仕事ではあるんです。世の中が豊かになっていけば、それに従って増えていくというような。

それは、国にもそういう方向があります。ビルを建てたら少し緑化しなさいと、いった法律があったりしますから、少なくなることはないと思います。ただ法人を相手にしていると、景気の動向で大きく影響されるのは事実です。

だから、いろんな方面に根を張って、いろんなことをやっておかないと、大きく影響することがあります。

森坂

私の年齢からして、とんでもないビジョンというのはありませんが、今、株主のみなさんに発表しているのは１００億の企業になって１０億の経常利益を出す。そこが認められる線だとおもっています。そこまで行ってはじめて、業界だけでなく一般企業としても認めてもらえると思っています。

とにかくそこまで登っていくんだということで、みんなと共有しています。いろんな数字以外の夢や希望があっても良いのかもしれませんが、経営なのでそれを外したのでは、自己満足のようなイメージになってしまうので、やはり上場したからには数字をきちっと抑えて、１０億、１００億ということが最低限、経営として世の中に認められる基準かなと思っているので、そこに１年でも早くたどり着きたいというのが、第一段階の希望です。

それにはいろんな仕事も増やしていかなくてはいけないし、外国にも目を向ける必要があるし、いろんなことを考えていかなくてはならないということです。そんなところです。それに集約していきます。