Vol.4 キャリア
インタビュー内容
ビジネス
森下
この半年かけて、10月1日から「社長のイス争奪戦」というのがスタートします、次期社長を社員の10人の中から選定する時の基準が、200点中128点、つまり64%が「断固やる」という部分を評価します。徹底する、徹底させるであったり、だから戦略思考やいろいろな分析、財務がどうしたということよりも、「やろう」と決めたことを自分も含めてやらせる「断固やるかどうか」というのが64%の評価なのです。
「断固やる」に対して16%の評価になっているのは、「断固やる」についてまわる「人が好き」ということで、評価制度や報奨金ということで、人を動かそうという人では、もうダメなのです。
「人が好き」「断固やる」にもう一つついてくるのは、本人の人間性です。その人が、ずるい、逃げる、公平性がない、意地悪する、そういうせこい人間ではダメだと、能力なんか高くても低くても公明正大でなくてはいけないということです。
それから15%、16%くらいが実績を数字で評価します。ですから数字で評価する部分というのはわずか16%くらいしか見ていません。
森下
そういったヒューマンスキルが第一だと思っています。企業の置かれている位置とか、業界での位置づけ、成長の過程の位置づけ、その時のトップによって、要求されるものが変わってきます。今の当社はヒューマンスキルを最も評価するようにしています。
折に触れて言っているし、そういう場を与える時も引導を渡すというか「辛かったら逃げて来いよ、逃げてきた時はそれは失敗だけど」「失敗なんかいくらでもあるから」辛いことをいつまでもやっていたら、はげになったり、うつ病になったりしてしまいますから「いよいよ辛い時は、恥ずかしながら逃げて来い」と言います。「一回は降格、その方がお前のためだから」「長い人生だから、失敗したら泣いてこい」「降格しろ、またやればいいのだから」
というようなことで、新しいことをやらせるのだから、大概は失敗します。そういうふうに言っておかないと、山手線に乗って3周も回る社員が出てきます。なるのです。あまり真剣すぎると逃げる必要があります。でも何かやらせるときには「ヒューマンスキルをアップさせるためにやっているんだぞ」と「そんなことで人生潰すなよ、うまくいかなくても」ということを伝えながらやらせています。
経営者プロフィール
| 氏名 | 森下 篤史 |
|---|---|
| 役職 | 創業者 |
| 生年月日 | 1947年2月13日 |
会社概要
| 社名 | 株式会社テンポスバスターズ |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都大田区東蒲田2-30-17 サンユー東蒲田ビル7F |
| 設立 | 1997 |
| 業種分類 | 卸売業 |
| 代表者名 | 森下 篤史 |
| 従業員数 | 562 名 |
| WEBサイト | http://www.tenpos.co.jp |
| 事業概要 | 中古厨房機器の販売、飲食店向け内装工事請負、飲食及びその周辺事業者向けファンドの管理・運用、厨房機器のリース及びクレジットの取りまとめ、中古事務機器の販売を主たる業務とする。 |