Vol.3 運命の出会いとiHeart Japan誕生秘話
インタビュー内容
運命の出会いと iHeart Japan誕生秘話
聞き手
8年やられた後に、満を持してご自身が経営者になると。
角田
なりゆきです。自分で選択したというよりは、なんか周りの環境がそういう風に出来あがってきて、で、時が来たってかんじですね。機が熟したってことなんですけど。なんか変な話なんですけど、条件がそろって行くんですよ。例えばこう8年もやってきて、そろそろキャリア変更して次のことでもやらないとなって思った頃に、人の紹介で山下先生との出会いがあって、その山下先生というのが、京都大学でIPS細胞研究所でIPS細胞の研究をやっている人なんですけれども、本当に世界最先端の研究をやっているわけですよ。いいテクノロジーが目の前にきて、これでベンチャー企業を作ってやっていこうと思っているんだけど、それをやる人材がいなくて困っていると相談事をうけるわけですよね。青の頃、それなりに長いことはたらいているんで、貯金もあるから、しばらくは収入がなくても大丈夫かだなと、2年か3年ぐらいなら大丈夫だなみたいな状態でもあって、これだけ条件がそろってきたら、やらない方がおかしいなと思って。これは神様が自分のやれと言っているんだろうと、思ってですね。やるにいたったんですけど、なりゆきですこれは。
聞き手
それが今の御社が生まれたきっかけ
角田
本当にそうです。私がベンチャーキャピタルを辞めようとしていて、もうそろそろ日本を出て他の国で働こうかなと思っていたんですけど、ベンチャーキャピタルで働きながら世界にきづいたネットワークがあってベンチャーキャピタル業界の、他の国の人達にそっちの国で仕事はないかと、そろそろ日本をでたいと思っているんだと相談を色々な投げかけたら、ドイツから連絡が来てですね。日本にこんな面白い技術があるんだと、ちょっとこれを見て見ないかと言われたんです。最初はいやいやとおれは日本ににるんだと、君はドイツにいるんだと。ドイツにいる君がおれより詳しわけないだろうと感じて、ちょっと真面目に取り合ってなかったんですけど、そのドイツのベンチャーキャピタルやっているかれがですね。ものすごくしつこく言うんですよね。で、そんなに言うならわかったよと一回あってくるよと会ったのが山下先生なんですよ。
で、会いに行って最初はまあ本当に私も舐めてかかっていたというか、そんだけ進められるから、そんなに言うならということで行っただけなんですけど、30分のアポイントだったのが、4時間半になったんですね。
聞き手
それはお話を伺ったらまさしく面白い。
角田
これは面白いというのと、技術のレベルが高いと思ったんですよ。当時の技術を他の世界のベンチャー企業で類似の技術を見ているわけです。そういった類似の技術が出しているデータと比べた時に圧倒的に優れていたんですよ。これはすごいなと思って、これだったら勝負できるな、これなら世界と戦えるなというような、そんなレベルだったんで、盛り上がってしまってですね。
あとは人間的なケミストリーですよ。山下先生という人は、彼は割とですね、誰からも好かれるような人ではありますけど、大学の外を理解できるというかそういう柔軟性とかかがあって、単純に人間的な好き嫌いも含めて、気が合うというかですね。この人となら、やっていけるなと思った。で、一緒にやろうと思った。
聞き手
すごい縁ですね、それも
角田
そうですね。めぐりあわせってこういうものなのかなって思いますね。なんか運命みたいな言葉で言うとまるで神様から定められた運命な感じで、宗教的なんですけど、スティーブジョブズがスタンフォードのスピーチで言っていた、コネクティングドッツと言う話とおんなじだと思うんですよ。色んな人生の出来ごとの点があって、これがある時1本の線になって繋がるときがあると、ああいう瞬間だったと思います。
経営者プロフィール
| 氏名 | 角田 健治 |
|---|---|
| 役職 | 代表取締役 |
会社概要
| 社名 | iHeart Japan株式会社 |
|---|---|
| 本社所在地 | 京都府京都市左京区聖護院川原町53 京都大学メディカルイノベーションセンター |
| 設立 | 2013 |
| 業種分類 | 化学 |
| 代表者名 | 角田 健治 |
| 従業員数 | 10 名 |
| WEBサイト | http://www.iheartjapan.jp/ |
| 事業概要 | iPS 細胞から心血管系細胞へ分化誘導させる技術を応用した細胞医薬とリサーチ・ツールの開発 |