Vol.4 “逡巡の罪”に込めた想い
インタビュー内容
”逡巡の罪”に込められた想い
聞き手
ご自身でその仕事をされる時に、心掛けていらっしゃる事とかっていうのはありますか。
宮原
心掛けている事ってのは、一番は逡巡の罪っていって、社員さんにもよく言うんですけども、これはずっとそうですね。小さい頃から、やった失敗よりは、逃げた罪というか、やらなかった罪ですね。やらなかった責任ってなかなか企業って取るシステムないじゃないですか。で、軍人はあるんですけど、企業はやらない方がどうしても官僚化していくと、特になるんですけど、それはもう絶対しない主義ですね。
だから、今の立場ですね、失敗したら駄目ですけども、本当20代の頃は8勝7敗ぐらいでも良いですし、40になると10勝5敗ぐらいにならないといけないですよね。50になっても12勝3敗とか、でも、この3敗が嫌でやらないっていうのは、自分も成長しないですし、企業にとっても今の時代100%成功する事なんてないじゃないですか。リスクを怖がるんじゃなくてリスクを計算して、勝たないといけない。だからこそこの所は凄く、逡巡の罪ってあまり民間の方は馴染みがない言葉だと思うんですけども、凄く意識してますね。だから、チャンスを逃す事の罪の大きさは凄く意識してますから、できるだけ積極的にやっていきたいですけども。
ただ、いろんな外部環境の変化が、アベノミクス含めて、外部環境変わって来てますし、大学入試制度も変わってくる。今までとは違う教育業界になって、医療と教育が一番国際化が遅れていたと思うんですけども、医療も既に国際化になって、銀行さんの国際化が一番大きかったですね。ビス規制のなかで頑張って、今3代目のバンクって大きく世界で活躍するようになって、やっと教育にもそれが来たなっていう感じがしますし、逆にここでしっかり教育として日本がやっていかないと、どんどん抜かれて、これから出てくるアジアのアセアン諸国の子供達も、どんどん勉強していきますから、抜かれていくっていうのが、凄く危機感もありますし、ただそれが出来る環境になったので、凄く勝負していきたいっていうのはあります。
経営者プロフィール
| 氏名 | 宮原 博昭 |
|---|---|
| 役職 | 代表取締役社長 |
会社概要
| 社名 | 株式会社学研ホールディングス |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都品川区西五反田二丁目11番8号 |
| 設立 | 1947 |
| 業種分類 | 情報・通信業 |
| 代表者名 | 宮原 博昭 |
| 従業員数 | 3035 名 |
| WEBサイト | http://ghd.gakken.co.jp/ |
| 事業概要 | 「学研教室」などの教室・塾事業、児童書、学習参考書などの出版事業、高齢者福祉・子育て支援事業、園児用月刊誌や教科書発行などの園・学校事業 |