Vol.1 歴史
インタビュー内容
歴史
河野
元々はですね、私は大学を卒業して伊藤忠商事で為替証券部という所でディーラーをやっていたんですよ。そのあとに伊藤忠の社内ベンチャーで始めた「カブドットコム証券」、こちらの設立に奔走しまして。その後伊藤忠商事を退職しまして、インターネットの銀行を作ろうということで、「イーバンク銀行」設立というところをやらせていただきました。
そのあとどうするかという時に、サラリーマン生活が終わって悩んでいた時に、六本木の空きビルに出会ったんですね。2005年、今から8年前ぐらいに創業したんですけど。六本木ヒルズがあって、隣にミッドタウンというビルがありますけど、ちょうどミッドタウンを作る時だったんですね。その時、六本木を歩いていて、六本木ヒルズは明々としていて、ミッドタウンを作っている所は真っ暗なんですね。立ち退きしているから真っ暗なんですけど、これはもったいないと。なので、取り壊しの決まっているビルを安く借りて、時間制の貸会議室にしようと思ったのが、元々の創業のきっかけなんです。
取り壊しが決まっているビルがあるんですけど、オーナーには家賃が入ってこない。どうしようという相談を受けたわけなんですね。でもどう使っていいか分からないので、フラフラ歩いていた訳なんですね。ちょっと5分くらい歩くだけでビルが活用されているわけですから、何かいい使い方はないのかなと。
ずっと賃貸オフィスで貸すことはできないんだけれども、テンポラリーというか一時的な使用で、会議室やオフィスとして使ったりする需要があるだろうと。こういう風に思いまして、インターネットでホームページを自分で作って、インターネットに晒したら注文が毎日のようにガンガン入ってき始めたんですよ。これは非常にいけるなと思いました。
河野
最初は貸会議室の紹介サイトみたいなものを作ろうと思ったんですね。でもなかなかホテルと違って、貸会議室というのは公共施設の会議室からホテルの宴会場を会議室として使うところまで、バリエーションがバラバラなんですね。あとは会議室単体のビルもあるんですけれども、そこもビルのオーナーが賃貸オフィスとして貸したほうがいいわけですから。とりあえず賃貸が決まるまで、貸会議室にしているだけで、そんなに本気で取り組んでないんですね。これでは会議室業界は大きくならないと思いまして、であれば私がリスクを取って会議室として場所を借り上げて、お客様に快適な会議室を提供していこうと考えを変えました。
ポータルサイトを作ろうという流れで「貸会議室ネット」というサイトを持っていますけれども、そのあとで考えを改めてですね、どこの会議室を借りてもTKPの貸会議室に行き当たる。それだけ数を増やせばいいじゃないかという発想に至りまして、今は全て直営会議室で展開しております。
直営にこだわっているところが他社とは全然違うところだと思います。それほどお金はかからないですよ。机と椅子だけですから、会議室は。初期投資も10万円もかからないようなビジネスだったんですよ。自分で電話を取って、入金確認をして、お客様が来る前に鍵を開けて、終わったら掃除をして鍵を閉める。こんな単純作業ずっと毎日繰り返していました。
現在1,110室。全国、札幌から九州まで。あとは世界、ニューヨーク、香港、上海、シンガポールで。最近ではホテルの宴会場も直営で運営している、そういった会社として経営しています。
経営者プロフィール
| 氏名 | 河野 貴輝 |
|---|---|
| 役職 | 代表取締役社長 |
| 生年月日 | 1972年10月13日 |
| 出身地 | 大分県 |
| 出身校 | 慶応義塾大学 |
| 座右の銘 | 新進気鋭 常に新しいものに挑戦する為 |
| 愛読書 | 伝記(エジソン) |
会社概要
| 社名 | 株式会社 ティーケーピー |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都新宿区市谷八幡町8番地 TKP市ヶ谷ビル2F |
| 設立 | 2005 |
| 業種分類 | サービス業 |
| 代表者名 | 河野 貴輝 |
| 従業員数 | 1541 名 |
| WEBサイト | http://tkp.jp/ |
| 事業概要 | ホテル宴会場運営、貸会議室運営、企業向けアウトソーシングサービス、各種レンタル&ソリューション・サービス |