株式会社三栄建築設計 「同じ家は、つくらない」と掲げ、分譲でありながらオンリーワンの家づくりを行う 株式会社三栄建築設計 代表取締役社長 小池 信三　

歴史

小池

私は平成元年からこの不動産業界に入りまして、最初、三井のリハウスという、三井不動産販売ネットワークの会社からスタートしました。当時はバブルの頃でしたので、建物よりも土地の価値の方が高かったのです。周りの環境を考えて住宅を買うのではなくて、資産価値というところで、住宅が売買されていました。

私はどうしてもそういうところに違和感を覚えまして、住宅は家族が住む空間ですし、憩いのある、安全な住まいが必要だと思っていたのですが、なかなかそういう住宅を造っている会社がなかったのです。

建物にお金をかけることや、デザインするといった住宅が少ない状況でした。住宅は一度建てると２０年、３０年は建て替えができないものですし、住宅は周りの環境を変えていき、影響を及ぼすものですから、造る側も責任を持って家を造らないといけないだろうと、そういう思いでこの会社を創業しました。

小池

私とあと２人の仲間で平成５年に会社を設立しましたが、やはり信用がないので、金融機関からの借り入れができませんでした。土地を取得するには多額の資金が必要ですが、その資金がない状態でスタートしました。「こういう家を建てたい」「こういう家を提供したい」と夢を語るしかありませんでした。

一生懸命にこういう家を造ったら素晴らしいですよ、とお客様にプレゼンして、何度も提案書を書いて、その想いがお客様に伝わって、それでは土地を買う資金を先に出しましょうと、言ってくださるお客様がいらして、そこに理想とする住宅を造ってくださいと、プレゼンしながらスタートしたのです。

土地は先にお客様へこういう土地がありますけど、と提案して、その土地を買っていただいて、その後当社の方で住宅を請け負う事業をスタートしたわけです。