株式会社三栄建築設計 「同じ家は、つくらない」と掲げ、分譲でありながらオンリーワンの家づくりを行う 株式会社三栄建築設計 代表取締役社長 小池 信三　

キャリア

小池

いちばん大切にしているのは、家造りが大好きな集団というのが企業文化としてありまして、住宅を造る会社ですので、家ができないと、この商売は出来ないと思っております。ですから私は小さい頃からクレヨンで家の絵を描くのが好きでしたし、家に興味をもって育ってきました。

特別、両親が住宅関係の企業に勤めているというような環境ではなかったのですが、やはり家を見る、間取りを見ると言った、友達の家に行って、間取りを見るのがすきでした。そういう仲間が集まった会社ですし、やはり住宅は１人では造れないのです。設計がいて、工事がいて、営業がいて、現場で働く作業員の方がいて、皆の力で１軒の家が造りあげられているわけですので、お互いに協力し合って、声をかけあって楽しく仕事をすることで、良い家がつくれるというふうに考えています。


「One for all,All for one」、一人は皆のために、皆は一人のために、です。ですから全員で助け合いながら、家を造っていくというのが当社の風土です。

小池

特に昨年のリーマンショック以降は、ものすごくこの業界が冷え込みまして、土地の値段も２割くらい一気に下がり、たくさんの同業者も倒産しました。このまま当社は存続できるのだろうかと、不安になった時期もありまして、その時にどうすればいいか、我が社だけ、このまま拡大路線で良いのだろうかと考えたときもありました。

その時にまず、こういうときだから、社員を信用しよう、社員一人ひとりの力を信じよう、次に自分を信じてみようと考えました。会社を設立してこれまで、増収増益でやってきたわけですし、大不況の中でも経営を揺るがすような事態になっていないわけですから、一人ひとりの力を信頼して、新しいことを試みてみようということで、注文住宅を始めたのです。

どうなるかわからない、やれるかどうかわからないけれども、社員と一緒にやっていこうと、皆に声をかけて、スタートしました。今その事業が非常に順調にいっています。ただ、当時はやはり事業で苦労したというより、精神的に苦労しました。どうやって全員でモチベーションを上げていくか、意識をマイナスに向かわせずに、プラスに引っ張っていけるのか、自分にそれができるのだろうか、そういうところに不安を感じましたし、苦労しました。

まず、社員を信じて、自分を信じて、そしたら自分も信頼されるかなということです。