Mipox株式会社 世界レベルの超精密研磨技術を持ち、研磨関連の製品開発や受託事業を展開 Mipox株式会社 代表取締役社長 渡邉 淳　

歴史

渡邉

今は日本ミクロコーティングという社名なのですけれども、もとは、ドイツ人のオーナーの外資系の会社でして、オーナーがドイツ人でドイツから顔料を輸入して、日本で販売する商社のような会社がもともとの会社で、第二次世界大戦の時にそのオーナーが戦争がはじまったので、会社を日本人の従業員に残してドイツに帰ってしまって。

そこからは日本人のオーナーに代わって、当初は顔料を使って色箔というものを作っていたのですけれども、その後、コーティングという塗る技術を活用して、１９７０年代に当社の今の主力商品である研磨テープというものを開発して、そこからエレクトロニクスの成長に合わせて、精密研磨の分野で製品を拡げてきました。

渡邉

もとは先代の社長が私の父でして、実は私が生まれた頃、ちょうど業態を箔から精密研磨へ変化させる頃は、従業員が１５名くらいのいわゆる町工場と言われるような規模の会社でした。当時の町工場は工場も住居も同じ敷地内にあったので、私もこの会社の敷地内のこの建物の裏手にありまして、そこで生まれて住んでいました。生まれた時からこの会社の一部で生活していたので、私にはここで働くのが自然というか、それ以外はあまり考えていませんでした。

物心ついたころからここで働くんだと思って育ってきたということです。私が入社したのは１４年前で、過去１４年間で海外拠点も増えて、当社の製品も増え、用途も増えてということで、それを垣間見ながらこの会社でずっと仕事をしてきました。