Vol.3 事業
インタビュー内容
事業
小宮山
喫茶室ルノアールというのはビジネスユーズで、サラリーマンの方やサラリーウーマンの方、年代は35歳くらいから65歳くらいまでのお客様をターゲットにしています。
喫茶人口というのはここだけではありません。ですので、30歳前後の女性の方を主体にしたカフェというものが求められているだろう。そうして「カフェ・ミヤマ」という店をニーズに応えるために作りました。では20歳代の方はどうなのかというと、そのニーズに応えるために「ニューヨーカーズ・カフェ」というのを開発しました。
価格帯も違う、ターゲットも違う、またニーズも違います。ルノアールの場合でしたら、ビジネスユーズで1人からグループまで、ミヤマの場合でしたらプライベートユーズで1人から2人が利用できるような内装の配置となっています。ニューヨーカーズ・カフェの場合にはパーソナルユーズ、一人でご利用されることを前提にお店作りをおこなっています。年代や価格帯など全部変えて開発しました。
小宮山
ここで開発して足りないものが出てきたのです。それは何かというと、銀座ルノアールを利用してくださったお客様、とくに団塊のお客様がみなさん退職し始めたことです。退職されてお家で過ごされる時間が多くなってきました。ですので、郊外型の地域密着型のお店を今はまだ1店目ですが作りまして、今後は200店くらいまで持っていきたいと思っています。非常に市場性があると、考えています。
喫茶店としてのニーズのあるところは全部やっていきたいなと思っています。
小宮山
商圏が銀座といいますと、一つの大きな1丁目から8丁目までのエリアで、結構いろいろな場所での出店が可能だったのです。ところが銀座という風に今言うと、銀座の表通りまたは縦線という、縦線でもこことここねということで、商売をする場所となると非常に限定されはじめてきました。
そうすると、これは我々の業界だけでなくて、他の飲食業界の方もそうだし、物販さんも、同じ場所を狙ってくるわけです。ですからここは安いのだけれども、こっちは高い、でもこっちでなければ商売にならないと、そのような事が起こってきて、みんなの競争が激しくなっています。
こんな場所がこんなに高いのかというぐらい家賃が高くなっているというのが、非常に悩みです。
小宮山
まず基本的には自分の足で、その地域を確実に市場調査します。業種、業態別、価格帯別、全部調べ上げて、それからまた、違う考え方や見方によって、グループ別に分けていったりして、全部調べるということをやっています。
今一番新しい商業施設、新しい店舗というのは、7,8年前のことを同じようにやるということは絶対にありません。一番今の時代に合った商品サービスというのを提供しているはずです。ですからそこに行けば、お客様が何を望んでいるのか、今どういう方向性にあるのかということが、肌で感じられるので、勉強しなさいと思っています。自分で体験した方が、確実に自分の身にもなるし、判断する際に正確性があるのではないかと思っています。体験しないとわからない、そういうところがあります。
経営者プロフィール
| 氏名 | 小宮山 文男 |
|---|---|
| 役職 | 代表取締役会長 |
| 生年月日 | 1949年5月10日 |
| 出身地 | 東京都 |
| 出身校 | 東海大学 |
| 座右の銘 | 努力は裏切らない。無理せず、なまけず、おごらず、毎日、一歩・一歩、実行・実践だ。 |
| 愛読書 | 生き方 |
会社概要
| 社名 | 株式会社銀座ルノアール |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都中野区中央4丁目60番3号 銀座ルノアールビル5階 |
| 設立 | 1964 |
| 業種分類 | 小売業 |
| 代表者名 | 小宮山 文男 |
| 従業員数 | 226 名 |
| WEBサイト | http://www.ginza-renoir.co.jp |
| 事業概要 | 喫茶店等の経営を主たる業務としている。 |