ChatWork株式会社 205以上の国や地域で10万社以上が導入。ビジネスツール『チャットワーク』展開。 ChatWork株式会社 代表取締役 山本 敏行　 (2016年7月取材)

１０００人の経営者から 学んだこと

聞き手

立ち上げた時はお１人とりで立ち上げて徐々にこう人を採用するやり方だったんですか。

山本

その時に自分では仕事が、ITが苦手で出来なかったので。その時からチャットをつかって、外部にいる人。今でいうクラウドソーシングみたいな、主婦の方とか。若いデザイナーとかにチャットで発注をしてですね。やるという感じでしたね。必然といいますか。自分で社員を雇えないから効率的に働くしかなかったですし。遠隔で働くしかなかったので。それが今の事業の柱になっているかんじですね。パッと思いついてやったというよりも、どうやったら社員を雇わずにコストを抑えながらたくさんの注文をさばくかというのを当時は工夫しながらやっていたので。それが今の原型になっています。

聞き手

実際に少しづつ人が増えて、会社というような形で外に発信していくようになったのが。

山本

２４歳の時に法人化するんですけども。法人化する時にメインでやってくれていた４人の在宅スタッフを全員集合みたいな感じで。大阪に集めてですね。５人でスタートしました。本当にとにかく週６日朝から晩までとにかく働けと言う感じのスタイルでやっていたんです。でもモチベーションはめちゃめちゃ高い。こんなに自分の仕事ができるって、こんな幸せなことはないと。みんな同年代だったんで。みんなも同じ位モチベーションがあると思ったんで、仕事仕事みたいな感じでやっていたんですけど。するとどんどん社員が辞めて行くんですね。

聞き手

そこはなかなか順風満帆というわけでは無かったんですね。

山本

はじまってすぐに５人しかしないのに人がどんどん減って行くという。これは最初は社員が悪いとおもったんですけど。これはちょっと僕が悪いんじゃないかなと、会社を作ったばっかりだし。自分に原因があるんじゃないかと。自分の経営能力が足りないということで。どうしよう。じゃあ徹底的に先輩経営者に学ばせてもらおうと、翌年１年間。ちょうど年末だったので、来年１年間は徹底的に１０００人以上の経営者に会って。教えを乞おうと。１年間限定でですね。そいうことで始めたんです。　　　　　　　　　　　　　　　　　それで、１０００人の経営者に会っている間に。経営理念経営方針とか経営ビジョンとか経営計画とか。そういったものが。重要だということに気づかされまして。会社を作って２年目からそれを一気に作り始めたんですね。１年目はとにかく勉強だけだったんで。２年目以降はそういったものを作り始めたんですね。本当に作ってよかったなと思いまして。その当時だったらインターネットがひろがっている時だったんで。全然やっていけたんですけど。社員第一主義にして。社員満足が日本で一番になったりですね。経営理念をしっかり作ることによって、いろんなブームがITでくるじゃないですか。ぶれないですね。その僕たちがやることはこれなんだからこれが流行っていて今それに手を出したら、すごい儲かるかもしれないけど。僕たちの目指している経営理念、経営ビジョンはこれだらからやらない。どっしりと構えることができましたね。

聞き手

当時は経営の勉強をしようとおもったことがすごい英断というかすごいとおもうんですよね。経営の勉強ならある程度安定してから　考えていけばみたいな。そう考える方が多いとおもうんですけど。

山本

１０００人の経営者に会っている時に。何のために仕事をしてるのか。僕はなんでこんなITに思いがあるんだろう。自分で考察するといいますか。そういう時間をたくさんとりましたので。その時に高校生の頃に僕はビジネスをITを通してできたことが。、すごい楽しかったし嬉しかったしというこれって何だろうと思った時に高校生でも大人と対等にビジネスができたメールで文章ができればですね。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　でもITってなんなんだろうと思ったときに本当にうまく活用すれば、この弱者の方でも、例えば主婦の方でも、主婦とビジネスマンとか。学生と社会人。中小企業と大企業ですね。そういった所ででもインターネット上だと対等。ちゃんと戦えるという弱者に力を与えるツールだなというふうに思ってまして。これはぼくがやっぱり頑張りたい思いがあるのにもかかわらず環境によって。状況によって頑張れないのはよくないなと。皆さんもITを活用すればできるんだよ。頑張った人が報われる社会をつくろうと１年間勉強して気づいたんですね。