株式会社Preferred Networks トヨタ、パナソニック、ファナックなどと業務提携するIoTベンチャー 株式会社Preferred Networks 代表取締役社長 西川 徹　 (2015年10月取材)

人工知能とIOTで世界を目指す

聞き手

御社のビジネスを、簡単に私のような素人にも分かるように教えて頂けますと。

西川

はい、我々は、今IoTっていう言葉が非常に流行っていると思うんですけども、そのITの世界ではその物をインターネットに繋ぐ事によって高度化するという、要は今まで物は、例えば自動車にしても、ロボットにしても基本的にはネットワークに繋がらなかったんですけども、それをネットワークに繋げる事によって、その例えばデータを集めて、いつロボットが故障しそうなのかっていうのを、予測したりだとか。

そう言ったIoTと呼ばれる分野って、非常に盛り上がって来てるんですけども。IOTがITの世界では盛り上がっている一方で、今人工知能という言葉も色々メディアを賑わせてると思うんですけども。

聞き手

よく聞きますね、最近は。

西川

その人工知能自体の研究っていうのは、かなり昔から行われてきてるんですけども、それが沢山のデータが集まる事によって、いよいよ人に匹敵するようなタスクをこなせるんじゃないかとか、そういうように盛り上がって来ていると、このブームっていうのも、同時に進みつつあります。

で、ここで重要な事は、一つでは、IOTの世界では、沢山の機械からデータが集まるようになると、で、人工知能の世界では、沢山のデータが集まるとそれによって、複雑なタスクとかもこなせる様な人口知能が出来て来ると。我々は、その２つの流れを組み合わせる事によって、その機械が生み出すデータていうのを適切に活用して、どんどん生活を便利にして行くような、機械を高度にするような技術って言うのを作って行くって言うのを今目指しております。

聞き手

はい、私からすると子供の頃、SF漫画で見たような世界が今もう身近な所で起こっているのかなと。

西川

そうですね。

例えば、自動車の運転って人がやらなきゃ駄目だよと言われていたようなそういうような難しいタスク、仕事っていうのも、これ今まさに我々研究開発を進めているんですけど、自動車の運転を機械が自動的にしてくれると、本当に自動車の名前の通り、自動な車っていうのが出来つつあるとか、そういうような時代になりつつあるのかなと思っております。　

聞き手

そう言った所に目をつけてやってらっしゃる企業と言うのも、大手をはじめ沢山あるのかなって思うんですけど、ライバルっていうのでいうと。

西川

まあやはり、Google、Appleは非常に脅威ではありますね。Appleも自動運転の自動車の所に参入して来てますし、Googleは、自動運転に関しては非常に力を入れてるという所があって、非常に強いライバルっていう所ではありますし、また、IBMを初めとする大手のベンダーっていうのも、製造業へのIOTの活用っていうのも今どんどん押し進めているので、そういう所っていうのも非常にライバルになってくるかなと思います。

聞き手

でもそんなに世界的な企業、トップクラスの方々を有してやってらっしゃる所に対して対抗していくって、なかなか厳しいような状況なのかなと思うんですけども。

西川

分野が変わる、考え方が変わっていく所には、チャンスがあると思っていて、例えばウェブの検索の世界だと、Googleが圧倒的なわけですけども、当時で言えばITで言えば、マイクロソフトが強かったわけで、マイクロソフトだとか(不明）だとか、凄く強いIT企業がいる中で、Googleは検索エンジンを成功させて、当初は凄く小さな会社で。

聞き手

ですよね、しかも全員若い２０代とかの。

西川

そうですね、だから、不可能ではないので、不可能ではないのなら、まあ出来るだろうと思っているので。

聞き手

今会社のメンバーは何人ぐらいになられたんですか。

西川

今、３０名程ですね。

聞き手

とりあえず、この３０名で世界を目指すような。

西川

そうですね。

今我々がやってる事というのは、多くのものを自動化していくという所をやっているわけですね、例えば自動運転にしてもロボットにしても、今そのデバイス自身を賢くしていくという所をやっているんですけど、我々は開発、要はプログラミングそのものっていうのも、大部分は自動化出来るんでないかなという風に考えていて、その３０人ではあるんですけども、出来るだけ自動化出来る所は自動化していって、３０人でも世界的にインパクトを与えられる事って言うのは、実現出来るんではないかと思っております。