Vol.3 リユース業の存在意義
インタビュー内容
リユース業の存在意義と 現場経験の大切さ
聞き手
実際にヨドバシで経験されてご実家に戻られて、今までは家業としてみてらっしゃったとおもうんですけど。実際にご入社されてみて、会社の一員となって事業を見た時にどうでしたか。
石原
私はすごく楽しかったです。やはり買い取りをすることから始まって、このお客さんはこんなにこの商品に思い入れがある。だから捨てるのがもったいない。で、勇気を出して重いものを持ってお店に来て頂いて、売りたいんだってところから。始まって、査定させていただいてうちが商品として買わせていただくと。当然それをメンテナンスして、次のお客さんにこの商品はとても状態がいいからぜひ良かったら買ってくださいってことを繰り返していくと作るメーカーでは我々はないんですけど。商品が手元に届くところから、それをきれいにメンテナンスしてから次の方にお渡しするまでをできる。 また、そのお客様は何年か使っていて飽きちゃった。もしくは違うものに変えたいんだと、理由はいろいろあれど、それをまたコメ兵に持ってきて下さるとなってくるとですね。すごく中継点として、我々の存在意義があるなとすごく感じれたので。単純に新品をどんどん売って行って。あれっ、捨てられちゃっているのかなということよりも、また戻って来てくれたんだと思うこの感覚がすごく私には合っている。物を増やしてゴミを増やすんじゃなくて、ゴミが少ない社会に少し貢献しているのかなと思うビジネスモデルなのかなとは感じていますね。
聞き手
本当に現場の一員としてやって来られた。
石原
そうですね。役員になるまでは店頭に立っていて、他の従業員さんと一緒のように売り場に立って朝から晩まで買い取りやったり、販売したり。それをずっと名古屋でやって、東京に進出する時には東京でやって。それが十数年繰り返された後に役員になっている今の自分がいますので、そういった意味ではお客様に教えて頂いた商売の感覚だとか、そういったものをもってやりたいというのは。 入ったばかりの時にこういうものなんだ。もしくはお客さんにこうやったらいいよってアドバイスを頂いて、教えて頂いたことが私にもためになりましたし、コメ兵の方向性を変えていく中でもすごくいいお知恵を頂いたのかなと思っているので。本当に従業員の店頭に立っている一員としてからこのリユース経験ができたのは。たぶんいきなり僕がよそ様にいて、入ってきて役員なのか、社長なのか。いきなりやったのでは多分こういう感覚ではないと思いますので。 そういう意味ではヨドバシにいた2年間は短かったんですけれども、あの客数をこなせるあの短い間にあんだけのお客様の接客ができたというのはヨドバシさんだから実現できたと思うし。そのなかでそこで頂いた知恵や工夫や努力をリユースの業界で生かせているというが正直あると思いますね。
経営者プロフィール
| 氏名 | 石原 卓児 |
|---|---|
| 役職 | 代表取締役社長 |
会社概要
| 社名 | 株式会社コメ兵 |
|---|---|
| 本社所在地 | 愛知県愛知県名古屋市中区大須3-25-31 |
| 業種分類 | 小売業 |
| 代表者名 | 石原 卓児 |
| 従業員数 | 587 名 |
| WEBサイト | http://www.komehyo.co.jp/ |
| 事業概要 | 中古品及び新品の宝石・貴金属、時計、バッグ、衣料、きもの、カメラ、楽器などの仕入・販売及び不動産賃貸 |