日本フォームサービス株式会社 情報通信ラックや太陽光発電システムなどを製造・販売。近年は介護事業も 日本フォームサービス株式会社 代表取締役社長 山下 岳英　

歴史

山下

私がこの会社に入ったのは約３０年前です。それまで８年くらいサラリーマンをやっていました。この会社には最初から専務ではいったのですが、その時従業員が３０人もいませんでした。半分くらいが社長の子飼いというのでしょうか、親戚縁者が多かったのです。

それで、突然小さい会社でも社長の息子が入ってきたので、「なんだよ、何もできないくせに入ってきて」、きっと私はそういう風に思われていたのでしょう。確かに自分でもそうですもの、何もできませんからね。

入ってみて実際なにもできなかったのですが、みんな言うことも聞きませんでした。何とかしなけれはいけないと思って、それで今でもその信念は変わっていないのだけれども、結果を出せば、人がついてくるということなのです。

その当時売上が２億や３億しかなく、利益が１０００万円少し超えたといった程度でした。だから「３年以内に売上を５億にする」と、「利益は１割の５０００万円にしよう」という目標を社員に言ったのですが、「勝手にどうぞ、やりたかったら勝手にどうぞ」と言われました。

「仕方ないので勝手にやります」と、自分で営業の先頭に立って、専務という名刺では歩けないから係長の名刺を作って、あちこち必死に売り歩いてきました。

しかし私は前の会社でずっと営業マンをやっていたので、絶対できるという自信がありましたので、３年４年先に結果を出しました。そうすると皆に「いいじゃない、やるんじゃない」と認められて、その頃に従業員が以前の倍くらいの５０人くらいになりました。