Vol.3 事業
インタビュー内容
事業
菅野
インターネットを使って与信管理のアウトソーシングを行っています。何を言っているのかわからないかもしれませんが、与信管理というのは少し面倒くさい仕事なのです。人の会社が大丈夫かどうか、調べなくてはいけませんが、それをどういう基準で、この会社は当社と付き合っても良い、この会社はやめておこうという判断をするのか、というのはそれぞれの会社で、それぞれルールを作って運用していかないと、好き嫌いでは決められません。
したがって、その判断軸が必要です。私がもといた大手の商社のような会社は審査部というのがありまして、そこがノウハウを持って会社の基準というのを決めて、その基準に適合する会社かどうかというのを情報収集して、分析して、判断していくというプロセスをやっていくのですけれども、ほとんどの会社が、そういう審査部という部署を持てません。たぶん全体の1%もないと思います。
ではどうして審査部が持てないのかというと、そういうノウハウや自分でどうやって決めるのかというのを、なかなか法律的な要請がないので、発達していない分野なのです。一方で我々が創業した時期というのは2000年ですから、銀行が倒産したり、証券会社も潰れるような大倒産時代でしたので、各企業がやっていなかったのですけども、これはやらないと大変だ、会社がえらいことになってしまう、という状況になっていました。
我々はビジネスチャンスと捉えて、企業が持っていない部分を我々が代わりにやりましょうと打ち出しました。判断軸を作って、どうやって意思決定していけば、会社の債権というのを守れるのか、会社を守れるのか、という仕組みを作ろうと考えました。当時は景気の悪い時代でしたので、高いサービスだと良いサービスでも広まらないので、安くするにはどうしたらよいのかということで、当時いろいろ技術的にも注目をあつめていたASPという形態をとって、インターネットを通じてやれば、安くて広くいろいろな方に使っていただけるだろうということで、そういったインターネットを使った与信管理のアウトソーシングサービスを考えて、今もやっているということです。
菅野
今、当社のリスクモンスター本体の方のユーザーで3800社を超えておりまして、この度、三菱UFJグループが運営していたJ-MOTTOというサイトがあるのですが、それを運営するジェーピーピーという会社を買収させていただいて、そちらが4000社くらいのユーザーを持っていますので、合わせると約8000の法人がリスクモンスターグループのユーザーになっていただいている状況です。
この8000社のユーザーさんにもっと利便性や付加価値を提供し続けたいなと思っています。ただ、経営理念にもあります通り、プロフェッショナルな部分、自分たちでこれはいいな、もしくは自分たちがプロフェッショナルなパフォーマンスを出し続けられるな、もしくはプロフェッショナルなパートナーと組めて、そのパートナーさんの商品を出せる、そういうようなものが大前提になりますので、そういった与信管理以外の商材も扱って、もっとユーザー様に便利なものを提供していきたいと思っています。
経営者プロフィール
| 氏名 | 菅野 健一 |
|---|---|
| 役職 | 代表取締役会長 |
| 生年月日 | 1969年5月16日 |
会社概要
| 社名 | リスクモンスター株式会社 |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都中央区日本橋2-16-5 RMGビル |
| 設立 | 2000 |
| 業種分類 | 情報・通信業 |
| 代表者名 | 菅野 健一 |
| 従業員数 | 102 名 |
| WEBサイト | http://www.riskmonster.co.jp |
| 事業概要 | 独自に開発したシステムを利用して、企業情報の信用力を定量化し、インターネット経由で与信管理サービスを行う |